『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

儂が生まれた日・・・ゴムの日生まれの人々

儂の百日の宮参りの写真



 5月6日は、儂の59歳の誕生日じゃった。



 通年じゃと、友人とかが集まって、誕生日を祝う会を催して呉れるんじゃが、コロナ禍の現状じゃと、そぉも行かんし、儂はアルコールの類を一切飲まんし、儂の誕生日に託けて、『ハッシーと一緒なら、大酒を飲んで酔い瞑れても、素面のハッシーが介抱してくれるけぇ大丈夫』と、大酒を飲みながら3軒くらいは飲み屋を梯子する友人等に付き合わんで済むんは、気が楽じゃぁ在るんじゃが・・・。



 儂は、1961年(昭和36年)5月6日(土曜日)、午前0時5分に産まれた事になっちょるんじゃが・・・。



 じゃが、実は、それには色々と深い事情が在ったんじゃった。



 未だ、戦後の名残が在った頃で、出産には「御産婆さん」が活躍しよった。(1948年・昭和23年に保健師助産師看護師法が施行されて、或る一定の教育を習得した者に与えられる国家資格である「助産婦」に、その業務が限られる事に成った。この制度への移行にあたっては、一定の猶予期間が設けられたが、昭和37年には御産婆さんが出産に係る事は無くなった為、儂と同年齢の方でも、御産婆さんに取り上げて貰った者の数は少なく、2歳年下の儂の妹の世代では、御産婆さんに取り上げて貰った例は、ほぼ無い)



 儂が生まれる時、三日掛かりの大変な難産じゃったらしい。



 5月3日の未明に産気づき、5日の夜の10時半頃に産まれたらしい。



 臍の緒が首に巻き突き、産声どころか、呼吸さえして居らず、脈も無かったらしい。



 死産じゃった。



 御産婆をしよられた、新聞屋の空野のおばさんが、黒紫になった身体を、「済まんのぉ・・・堪えてくれんさいよ。」と、泣きながら産湯で洗ってくれたらしい。



 そして、真新しい産着を着せると、泣きながら籠に寝かせてくれたんじゃそうな。



 子供が産まれるのを楽しみに集まっちょった身内も、悲しみに包まれちょったらしぃ。



 難産で憔悴し切っちょった母は、鳴き声を上げる力も無く、涙を流しながら、寄り添っていたアヤメ婆ちゃんの手を握り続けちょったらしい。 



 父を始め、男衆は、早くも葬式の段取りや日程について、相談を始めよったらしい。



 零時を回り、「はぁ日も替わって夜も遅いですけぇ、気ぃ付けて帰ってつかぁさい。明日は宜しゅぅ御願いします。」と、父の言葉に促されて皆が帰りかけた時、


 「フギャ・・・フギャ・・・」と、子猫が鳴く様な微かな声が聞こえた。


 ギョッとして皆が注目した時、


 「フギャ~ァ、フギャ~ァ・・・」と、籠の中から、闇を劈き、哀しみを吹き飛ばす様な大きな産声が上がったんじゃそぉな。(儂は未だに地声がでかい)



 空野のおばさんが、「よぉ来てくれんさった。えぇ子じゃ、えぇ子じゃ・・・」と、いち早く抱き上げて、何度も何度も言いながら、顔を見せて呉れたのだと、母は、儂の誕生日の度に話して聞かせてくれたんじゃった。 



 儂の家の本家は、倉橋島に在る、小さな宮の宮司を司る家で在り、その流の源は、奈良の吉川郷に在るらしい。


 大陸からの渡来人の流である土師氏は、大陸の進んだ技術と文化を持ち、大和朝廷の頃には、重責に徴用されちょったんじゃが、次第に疎んじられ排斥され、低い役職に甘んじる処と成り、或る者は陰陽師として、細々と食い繋ぐ有様じゃったらしい。 


 そして、奈良時代に入った頃には、土師の姓を捨て、在所の地名を姓とする氏族が出て来た。


 大江氏菅原氏秋篠氏がそれである。


 儂の先祖は、土師氏の姓を捨て、在所で在った奈良の吉川の地名を戴いて吉川と名乗る様に成ったらしぃんじゃった。 


 平安時代に入り、没落した土師氏の再興を託すべく、一人の天才が現れる・・・菅家こと、菅原道真公である。


 しかし、藤原氏の謀略により、太宰府島流し同様の左遷をされ、失意の内に非業の死を遂げられ、一族の望みは潰える処と成ったんじゃった。


 先祖は、一縷の望みを、崇徳上皇に掛けるが、これも叶わず上皇は失脚され、崇徳上皇が四国の讃岐へ流され、その折に同行された先祖が、上皇の没後、瀬戸内海各地の宮の守として分派して行き、倉橋島に在る小さな宮の宮司を司って居るのが儂の本家と言う事に成るんじゃった。


 本家では、宮を護る重責と共に、古より伝わる陰陽道を継承しちょるじゃった。 


 「人の命運は、両親から受け継いだ人の気と、生まれ落ちた場所から受けた地の気と、生まれ落ちた瞬間に受ける天の気に因って決まる」と、言うのが「占」の考え方である。


 儂の出生届を提出する折り、「産み落とされたんは、確かに5日の日じゃが、息もしちょらん、脈さえ打っちょらんかった。6日に日が替わってから、初めて息をして産声を上げたんじゃけぇ、6日に生まれたとするんが正しかろぉ。」と、本家の長老が仰って、5月6日に産まれた事が定められたんじゃった。



 奇しくも、二十四節気「立夏」じゃった。
 
 
 この事は、後に大きな意味を持つ事に成るんじゃが、其れは又、別の話じゃ・・・。



一歳の誕生日の記念写真



 儂は、鼻ぺちゃで目が細く、笑える程ブサイクじゃった。



 赤ん坊と言うモノは、それだけで可愛い存在で在り、どんな赤ん坊でも、2つ3つは褒めるべき箇所が在るもんじゃが、儂には何の取り柄も無く、褒める箇所を見付ける事が出来ず、お世辞で在っても、「可愛い」と言う事が憚られる程にブサイクじゃったけぇ、唯一、色白で肌が綺麗だったので、「何と色の白い元気そうな子じゃねぇ!」と、色の白い事を褒めたらしぃんじゃが、その後に続く、「可愛い」と言う言葉は一度も聞いた事が無かったと、子守をしてくれよった従姉のお姉さんに、子供の頃、しょっちゅう聞かされよったんじゃった。



 色白でペチャンコ顔の丸顔で、皆から「高尾橋の地蔵さん」と呼ばれちょった。



 60年近く経った今も、この路線を爆走中です・・・トホホ😭



 じゃが、そういう経緯から、『誕生日と言うのは、大変な思いをして産んでくれた母と、大変な思いをして養ってくれた父に感謝する日』と、言う思いが子供の頃から在って、今も、それが正解じゃと思ぉちょるんじゃった。



1961年5月6日(59歳)   



 儂は、ジョージ・ティモシー・クルーニーと同じ日に生まれた事を、チョイチョイ、自虐ネタも含めて記事にしよるんじゃが・・・。



 それにしても、儂の朋輩(ほうばい)のジョージは渋いのぉ・・・。



 儂も、彼ほどの容姿が在れば、別の人生を歩んじょったかも知れんのんじゃが・・・。



 半世紀余りの生涯を振り返ってみますと、後悔ばかりが目立つ人生じゃが、儂なりにもがきながら、多くの隣人と知り合い、助け支えられて参りました・・・味の在る半生じゃったと思います。



 こんな儂にも、彼に優る事も在るんじゃった。



 二度の結婚で、娘が1人と、3人の息子が居ります。



 ジョージは、2014年9月27日に、18歳年下の、レバノン系イギリス人で弁護士・人権活動家のアマル・アラムディンと結婚して、イタリアのベネチアで挙式を行い、2017年6月にロンドンで妻のアマル・クルーニーが1男1女の双子の赤ちゃんを出産した。



 「ヒト」と言う種としての儂は、彼に優って居ますが、彼の新妻 は未だ若いので、未だ出産する可能性は有るじゃろぉし、次回も双子じゃったら追い付かれて仕舞うんじゃが、彼の命の鎖を引き継いで行く子宝に恵まれる事を願ぉちょるんじゃった。(頼むけぇ、他所で作らんとってね。)



アルマ・クルーニーと娘のエマと息子のアレクサンダー 此方より寸借



 彼は、若い内から、ロマンスグレイの域に達して居りましたが、儂は、頭頂部が若干薄いモノの白髪は無く、太って居るので皺が少ない上に、脳みそが薄い所為か40代後半位にしか見られません・・・意外と若振りです。



 「儂が20歳に成った誕生日からのぉ、ゴムの日じゃ言うんで、岡本理研 が、毎年コンドームを1グロス送って来るんじゃ。」と言うのが、誕生日を聞かれた時の、儂の定番ジョークじゃったんじゃが、いつの頃から指定されたのか存じませんが、本当に「ゴムの日」に指定されて居たのを知ってからは、歳の所為も在り、このジョークは使わなく成りました。



 他にも、5月6日生まれ の有名人は、結構いらっしゃいます。(以下は年齢順)



1950年5月6日(70歳)



1952年5月6日(67歳)



 1964年5月6日(56歳)



DREAMS・COME・TRUE・ 吉田美和さん
1965年5月6日(55歳)



1971年5月6日(49歳)




1972年5月6日(48歳)



1973年5月6日(47歳) 



1987年5月6日(33歳)



「風の絵師」より


 連続テレビドラマ「風の絵師」では、SBS演技大賞 や第45回百想芸術大賞 TV部門 最優秀女優演技賞などを受賞し、人気・実力共に認められる様に成りました。



 何かは分らんのんじゃけど、誕生日が同じじゃと言うだけで、特別な存在に感じて仕舞ぉて、何と無く応援して仕舞う気持ちになるんじゃった。



 多分、誰もが、誕生日が同じ人に対しては、特別な親近感を抱くんじゃないじゃろぉか・・・。



 それが全く同じ日で在ったなら、兄弟とまでは行かなくても、同じ時代を共に生きる同胞として強い共感を抱くんは、寧ろ自然な事なんじゃと思う。



 故に儂は、ジョージ・ティモシー・クルーニを朋輩と呼び、彼を心の友として愛する。



 そして儂は、彼に対して希望的な観測と思いを込めて予言をする。



 10年後、アメリカ合衆国の第48代大統領は、ジョージ・ティモシー・クルーニーであり、ファーストレディーアルマ・クルーニーに成って居る。・・・と、儂はそぉ思ぉちょるんじゃった。



 友人とかに真顔で話すと、笑われるんじゃが・・・。



 じゃが、三流俳優じゃったロナルド・レーガンが、第21回(1948年)アカデミー主演女優賞を受賞した、妻のジェーン・ワイマンに嫉妬して離婚し、1952年に、駆け出しの女優じゃったナンシー・デイビスと再婚した時、30年後に、第40代大統領に就任するなど、誰が予想したじゃろぉか。


 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」の中でも、1985年の未来から来たと言うマーティに、ドクが、「では教えてくれ、未来少年。1985年のアメリカの大統領は誰だ?」と聞いたので、ロナルド・レーガンだよ。」と答えると、ドクは呆れ返ったように、レーガン?俳優の?では副大統領はジェリー・ルイスか?ジェーン・ワイマンがファースト・レディだな!そして、ジャック・ベニーが財務長官だ。」と、矢継ぎ早に怒鳴り付ける様に言い放つシーンが在ったんじゃが・・・。



 未来と言うのは、辿り着いて振り返って見れば、必然的な結果じゃったと思える事でも、当初では想像さえ出来ん、突拍子もない結果が齎されちょるモンなんかも知れん。



 10年経ちゃぁ自ずとわかる事じゃが、それまで生きちょれるかどぉかは怪しいもんなんじゃった。



 それどころか、チャイナウィルスの蔓延しちょる現状じゃと、ひと月先さえ自信が無いんじゃった。



 此の処、仕事でもプライベートでも、人と約束をしても守れる自信がのぉなったけぇ、月をまたぐ程の先の約束はせん事に決めちょるんじゃった。



 約束を反故にするんもされるんも適わん。



 コロナ禍の影響で、どれだけの約束を果たせんかった事じゃろぉ・・・誰の所為でも無いし、誰を恨む事も出来んのんじゃが、心が痛むわ。



 旧暦の4月の十六夜の月を観ながら、寝違いが回復しちょらん所為で、首の動きが悪いのを思い出して、首をゆっくり窄めながら、溜息を吐いたんじゃった。・・・アジアの片隅より

新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・『最悪のシナリオ』

者を治療する赤十字社所属の看護師  此方より寸借



 1914年7月28日から1918年11月11日にかけて、連合国中央同盟国の戦闘が繰り広げられた第一次世界大戦は、1918年1月から1920年12月までに世界に猛威を振るった「1918年パンデミック・スペイン風邪」によって、全世界が大打撃を受けた事に因り、戦闘の継続が困難となり、休戦に至る大きな要因の一つと成ったらしぃんじゃった。



 また、ドイツの敗北は戦闘継続が不可能になった訳では無く、スペインかぜが全世界に流行し、100万人に上るドイツ人兵士が患って戦闘不能だったにもかかわらず、大衆が「愛国へのよびかけ」に応じなかった事と、ユダヤ人、社会主義者共産党員によるサボタージュによるものだったとされた、『背後の一突き』 と言う都市伝説が生み出され、後に、極右やナチスプロパガンダに利用される処となったんじゃった。



 第一次世界大戦の戦争状態は、正式には、休戦協定が締結された後も7か月続き、ドイツが1919年6月28日にヴェルサイユ条約に署名するまで続いたんじゃった。



 第一次世界大戦が勃発した当初から、各国の栄養事情や衛生管理の体制が極めて悪く、寄生虫による発疹チフスで、1914年のセルビアだけでも20万人の死者(うち兵士は7万人)が出たり、1918年から1922年まで、ロシアでは2,500万人が発疹チフスに感染して300万人が死亡し、1923年にはロシアで1,300万人がマラリアに感染したんじゃった。



 これだけでも、戦争どころじゃぁ無い状況じゃったのに、スペイン風邪が大流行した1918年には、ヨーロッパでは、少なくとも2,000万人が死亡し、これにより徴兵対象となる成人男性の死者が急増し、補充兵力が無くなりかけた事が、同年の休戦の一因とも言われちょるんじゃった。



 1920年12月まで、スペイン風邪の猛威が続いた為、終戦はしたものの、スペイン風邪による混乱や恐怖は続き、人的被害も去る事ながら、経済的な影響も甚大で、戦後の復興もままならんかったんじゃった。



 世界中でスペイン風邪が猛威を振るい、敵も味方も戦争どころではなくなった状態に中で、曖昧な形で戦争が終結される形になったんじゃった。



 第一次世界大戦の犠牲者は、戦闘員および民間人の犠牲者の総計として、約3700万人と言われちょるんじゃが、その中には、スペイン風邪や腸チフスマラリアなどの感染症に因る死者や、栄養不良による餓死者も多く含まれる為、戦闘によって直接、命を失った犠牲者は、半分にも満たないとも言われちょるんじゃった。



 『1918年パンデミック・スペイン風邪』の犠牲者は、死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されている。



 此の死者数に大きな開きが在るのは、元々、別の疾患を持って居た患者が、スペイン風邪を発症した場合、元々の疾患で死亡したのか、スペイン風邪との合併症で死亡したのか判断が出来なかった為とか、栄養失調で飢餓状態に在った者が、スペイン風邪に感染して重篤化して死亡した場合、どちらで死亡したか判断できない場合があり、「死因をどうとらえるか」で、差が出ているらしぃんじゃった。



 何れにせよ、第一次世界大戦の犠牲者よりも、『1918年パンデミックスペイン風邪の犠牲者の方が遥かに多い事は間違いないんじゃった。



 スペイン風邪は戦争より猛なり』・・・それ程に凄い感染症じゃった。



 儂の父方の祖父の熊太郎は、当時、特務大尉として台湾の台北市に駐留していた部隊に配属されちょったらしい。



 祖父は、一般の兵士と異なり、渋川一流柔術の達人として知られて居り、海軍の特務大尉という肩書で、兵士の教練の為の指導者として任にあたっていたらしぃんじゃった。



 スペイン風邪が流行した時、台湾でも相当の感染者が出て、軍の野戦病院が特設されたが、余りの患者の数に間に合わず、大した治療も出来ぬまま、患者が死ぬのを待って、死体を処理する仮置き場の様な感じだったと、子供の頃に何度となく聞かされた事を、インフルエンザが流行する度に、父が話しておりました。



ナチズムの政治集会におけるアドルフ・ヒトラー(1930年10月、ヴァイマルにて) 此方より寸借



 「スペイン風邪第二次世界大戦を引き起こす要因の一つとなった。」と、唱える学者は多いぃんじゃが、儂もそう考えちょるんじゃった。



 第二次世界大戦が勃発した、「第二次世界大戦の背景」については、様々な国際情勢や各国の利害関係や複雑な経緯が絡み合っていて、単純に語る事は出来んのじゃが、「1918パンデミックが、少なからず影響を及ぼした事は間違いないじゃろぉ。



 1919年1月18日から開会された「パリ講和会議」では、第一次世界大戦における連合国が、中央同盟国の講和条件等について討議した。



 これによって、ヴェルサイユ体制が確立されたんじゃが、戦勝国である連合国と、敗戦国である中央同盟国との間で交わされた、賠償金や領土の譲渡等で、大きな不平等感や負担が生じたり、国土が分断されたり、抑圧されていた地域では独立の機運が高まって新たな国が生まれ、世界は混沌とした情勢となった。



 植民地を持つ大国は、自国と植民地による排他的な経済圏(ブロック経済)を作り、植民地を持たない(もしくはわずかしか持たない)国々は新たな植民地を求めるべく近隣諸国に進出して行ったんじゃった。



 


 国土が戦地と成らなかったアメリカが独り勝ちした形と成って、世界の経済の中心地が、ロンドンからニューヨークへと移り、戦勝国の中でも格差が生まれて、イタリアの様に鬱憤が溜まる国が出て来て、各国とも自国の利益だけを優先する考え方が主流となる中で、極右政党が支持され、ファシズムが台頭し、ドイツではヒットラー率いるナチス党が政権を握るに至ったんじゃった。



 日本は、戦勝国側に着いた為、ドイツの所有していた山東半島の旧ドイツ権益を獲得したが、列強諸国との中国大陸における利権の対立や、人種差別撤廃要求を破棄された日本の欧米への不信感が増して行き、欧米との距離をとる様に成り、1931年に勃発した満州事変などのそれまでの軍事行動の結果として、中国大陸北部を中心とする土地をさらに占領し、1932年には元首として清朝愛新覚羅溥儀を執政とした満州国を建国し、1937年には盧溝橋事件をきっかけとして日中戦争(支那事変・日華事変)が勃発して、大きな戦乱の渦に突入して行ったんじゃった。



 スペイン風邪の猛威が、人々の命と健康を奪い、将来に対する不安を増大させ、社会の混乱に拍車を掛けて事態を深刻な方向に誘って行ったんは疑いの余地の無い処じゃろぉ・・・。



アビガン無償供与などイランを支援  此方より寸借



 2020年 04月11日 のブログ記事、「新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・危惧する事 」で、「新型コロナウィルス感染症自体よりも、新型コロナウィルス感染症に因って引き起こされる、人の心の荒廃や、経済の衰退や、社会不安の方が、遥かに恐ろしいと思うんじゃった。」と、語ったんじゃが・・・。



 将に其処なんじゃった。



 地震や水害などの大規模な天災や、今回の「2020チャイナウィルスパンデミック」の様な、大規模な感染被害が出ると、それを利用して悪事を働いて利を得ようとする不逞の輩が出現する。



 それは、マスクや消毒液を買い占めて、不当な高額で転売しようとする者や、最近では、外出の自粛によって、自宅でのパンや焼き菓子造りの需要が高まった事に目を付けた転売ヤーが、小麦粉やホットケーキミックスドライイーストやベーキングパウダーを買い占めて、不当な高額で転売しよるらしぃんじゃが・・・。



 日本は、この期に及んでも、平和ボケの有難い国である。



 何の処罰もされずに放置されちょる。



 戦前じゃったら、転売ヤーなどと言った、人の不幸や窮状に付け込む不逞の輩は、警察や憲兵隊に片っ端からしょっ引かれて、それ相応の報いを受けたじゃろぉが・・・。



 戦前の制度や政治体制にも、良い部分は沢山有ったと、儂は思ぉちょるんじゃが・・・。



 せめて、脱税とか何某かの容疑で、制裁を加えて貰いたいもんじゃが・・・。



 こう言った「小物」はさておき、この混乱に乗じて、国家転覆を計ったり、他所の国の領土や資源を不当な方法を用いて奪おうとする「大物の不逞の輩」が出て来るんじゃった。



 こうした「大物の不逞の輩」は、人々の中に在る、不安や不満を巧みに利用して、自分達の都合の良い方向に民意を誘導し、自分達の目的を達成する為に最大限に利用するんじゃった。




 一人一人の不満の声は小さくても、民意として集まれば、巨大な力となり、「大物の不逞の輩」の意のままに操る事が出来るようになるんじゃった。






 行き着く先は、第三次世界大戦で在る。






 儂が生まれ育って、今も生活しよる広島じゃぁ、年がら年中反核平和」を叫び続けよるし、他所の地域よりは、反核平和」の意識が強いとは思うんじゃが、それでも、同盟国であり、核の傘をさしてくれているアメリカ合衆国が、「戦争」へと舵を切れば、否応なしに戦争に巻き込まれる手筈になっちょるんじゃった。



 現在、アメリカと中国が険悪な関係に在るけぇ、アメリカVS中国」かと言うと、そうとも限らんのんじゃった。



 嘗ての、「朝鮮戦争」や、「ベトナム戦争」の様な、限定的な地域紛争を、大国が東西もしくは南北に別れて後押しをする、代理戦争に成るかも知れんのんじゃが、次回の戦争は、「2020チャイナウィルスパンデミックによって、世界中の国が大打撃を受けちょる分、参戦して戦勝国としてお零れに預かろうと言う国が多いぃじゃろぉけぇ、規模は拡大する可能性も高いんじゃった。



 「核兵器」の影が見え隠れするけぇ、戦争に踏み込みにくいと考えがちなんじゃが、遣る時にゃぁ遣るじゃろぉ・・・。 



 「核兵器を使わない限定の戦争」と言う事も考えられるし、もし核兵器を使ったとしても、限定的なモノで収まるじゃろぉし、多分、長くても1ヶ月足らずで、戦闘は終わるじゃろぉと思うんじゃった。



 もし、核兵器を使うなら、「北斗の拳」の世界の様に、国家迄崩壊する程の、中途半端な使い方は、反ってせんじゃろぉけぇ、真剣に遣ったら、少なくとも、人類は滅亡するじゃろぉと思うんじゃった。



湖南省長沙、反日運動の暴動で略奪に遭い放火された日系デパート(2012年9月16日) 此方より寸借



 アメリカが「戦争」と言う選択を決定した場合、相手が何所の国であろうと、日本が参戦を拒否しようと、否応無しに巻き込まれる。



 例えば、首相が参戦拒否を表明し、自衛隊員全員が自宅待機をして、参戦の意志が無いと言うアピールをしたとしても、そんな事とは無関係に、敵国のミサイルは、日本の米軍基地にも、自衛隊の基地にも、恐らく民間の施設にも飛んで来るじゃろぉ。



 勿論、原子力発電所も標的にされるかも知れん・・・日本を滅ぼすのに、核弾頭など必要ないんじゃった。



 どんな戦争に成るかは分らん。



 不確定要素が多過ぎるけぇ・・・。



 じゃが、一つだけ解っちょる事が在る。



 『勝つも地獄、負けるも地獄』と、言うことじゃった。



 負ければ、例えば相手が中国ならば、現在の香港の様に蹂躙され、新疆ウイグル自治区少数民族の様な扱いを受けるかも知れん。



 相手がロシアなら、敗戦後のシベリア抑留の強制労働を思い起こせばいいだろう。



 相手が南北朝鮮なら、此れまで報じられて来た報道を思い起こしたら良いだろう。



 負けて従属国となる事は楽じゃと思う。



 戦後75年間、アメリカの従属国として耐えて来たんじゃけぇ、どぉって事ぁ無いんよ。



 実は、戦勝国に成る方が恐ろしい。



 と、言うか、戦争に勝つにしろ負けるにしろ、中国の現体制が急激に崩壊して、中国国内が無政府状態となり、難民が流出して来る事が恐ろしいんじゃった。



 儂は随分前、2015年10月2日(金) のブログ記事『シリア難民に纏わる私の世迷言・・・最終回』の中で、若し何らかの要因で、現在の中国の体制が崩壊し、大混乱をした場合、難民として日本海や東支那海を渡って押し寄せて来たとしたら、日本は崩壊すると書いたんじゃった。



 中国の人口は凡そ14憶人・・・10分の1が難民(シリアでは人口の4分の1が難民となった)に成ったとして、ザックリ少なく見積もって、その一割が日本に難民として渡って来たとしたら、1400万人になるんじゃった。



 年間、数十人しか難民を受け入れん日本が、これを受け入れる事は到底出来んのんじゃが、シリア難民などの時と違ぉて、隣の国じゃけぇ断る理由や言い訳も難しいじゃろぉ・・・戦勝国じゃったら立場上断り難いじゃろぉし・・・。



 ボートピープルとなって、日本海や東支那海を越えて来る中国人・・・。



 入国審査もパスポートも要らない、「難民」と言う名の「水戸黄門の印籠」の様な天下御免の御墨付きを持って攻め込んで来るんじゃった。



 今の北朝鮮の様な暴力的な国家で在れば、威嚇の為に、ボートに向けて機銃掃射をして脅して追い返したり、逆に、これ幸いと受け入れて、奴隷のように扱って強制労働をさせるんかも知れんが、そんなことは出来んじゃろぉ。



 殆どの難民は、命からがら逃げ伸びて来た善良な人達なんじゃろぉが・・・。



 皆さんは、尖閣諸島の国有化に端を発した中国での反日デモにより、日系企業が相次いで襲われた際、日系の百貨店が襲われて、10億円にも及ぶ商品が略奪された事 を憶えて居られるでしょうか?



 その時に、略奪を行ったのは、中国マフィアでも強盗団でも無く、混乱に乗じて豹変した一般市民なのでした。



 中国では、暴動や災害が発生する度に、こうした一般市民による略奪が平然と行われる様です。



 全ての中国人が、そうとは言いませんが、遣って来る難民の中には、そうした悪しき輩も少なからず混じって居る事は間違い在りませんし、蛇頭 などの凶悪な犯罪集団のメンバーも含まれて居るに違い在りません。



 日本に遣って来る難民の数を、中国の人口の100分の1として考えても、1400万人を越える難民を受け入れる事など、到底、可能とは思えん。



 世界中を探しても、そんな国は無いじゃろぉ・・・。



 しかし、その様な状況に成れば、世界中から求められるのは間違い無い。



 大量の難民が押し寄せ、失業者が溢れ、食料が枯渇し、犯罪が多発して、日本の安全と秩序が崩壊し、日本の国家が滅ぼされる。



 これこそが、「儂が恐怖を感じる最悪のシナリオ」です。



 よぉ、デモや集会に参加して、「安保反対」「反戦平和」と連呼し、政府を批判し、ヒーローにでも成った様なドヤ顔で、インタビューに答える若者を見掛ける。



 じゃが、1400万人を越える中国難民が遣って来た時、「ようこそ日本へ」と、笑顔で迎える事が出来るのでしょうか?   最初は可能かも知れん・・・じゃが、中国難民に由って自分が職を失ったとしたら・・・中国難民に由って自分の財産が略奪されたとしたら・・・中国難民に由って自分の両親が惨殺されたとしたら・・・中国難民に由って自分の妻や恋人や姉妹が強姦されたとしたら・・・中国難民に由って日本の国が乗っ取られ、自分自身がが、ウイグル族少数民族の様に、奴隷の如く扱われたとしたら・・・それでも、中国難民を許せるじゃろぉか?



 国の安全保障とは、そうした事柄への危機管理も含まれちょる筈じゃと儂は思う。



 じゃけぇ、人生を擦り減らして稼いだ金を「税金」として納めるし、そうする義務があり、そうする価値が在るんじゃと思う。



 勿論、日本政府も、新型コロナウィルス対策だけじゃぁ無しに、広い意味での危機管理に対する意識を高め、様々な状況に対応しうる体制を強化して行く必要が在るんじゃが・・・。



 今日(令和2年5月6日)までとされちょった、緊急事態宣言の延長が、5月4日、安倍首相の記者会見で発表された。



 無難な選択を決定したと言えるじゃろぉ・・・。



縄文時代後期の想像図  此方より寸借 



 縄文時代は、今から約1万2千年前から2500年前まで,約1万年間も続いた長い時代じゃった。



 その時代に大きな変革を齎した大事件が発生したんじゃった。



 大陸からの渡来人の流入で在る。



 長きに亘って安寧の世が続いた「周」の世が終わりを告げ、中国の各地で群雄割拠する戦乱に明け暮れる「春秋戦国時代」が訪れたんじゃった。



 戦乱を遁れ、理想の国を求めて、多くの民が流浪の旅をした。



 『孔子』も、その一人で在った。



 舟に乗り、海を渡った者も在ったろう・・・所謂、難民である。



 進んだ大陸の文化や技術、特に稲作をはじめとした農耕文化は、革命を齎したんじゃった。



 彼等は先住した民族と結び、「弥生人」を成し、「弥生時代」を形成し、後の日本を築く礎となったんじゃった。



 儂の一族に伝わる古文書による伝承じゃと、土師氏は、渡来人の末裔である事が伝わって居る。



 儂の遠い、遠いぃ、ずっと遠いぃ先祖を辿ったら、中国人と言う事じゃろぉが・・・。



 困った時はお互い様じゃし、誰がいつ難民になるかも知れんし、困った相手に温かな手を差し伸べるんは世の常じゃけぇ・・・。



 じゃが、食料自給率が四割を切っちょる日本に、1000万人も2000万人も、一遍に来られても負えりゃぁせんがぁ・・・。



 中国じゃぁ、感染を抑え込めたけぇ言ぅて、制限を解除して行きよるんじゃが、ほんまに大丈夫なんじゃろぉか?



 儂は、「天安門事件」以来、中国の体制が急激に崩壊して、爆発的な数の難民が流出する事に恐怖するんじゃった。



 中国が、徐々に民主化して行って呉れる事を望んじょるんじゃった。



 新型コロナウィルス(チャイナウィルス若しくは武漢ウィルス)の、特効薬が開発された訳でも、ワクチンが開発されて世界中に普及した訳でも無いのに、「ウィルスに勝利した」とは妄言も甚だしい。



 抑々、スペイン風邪の病原体であるA型インフルエンザウイルス感染症さえ、タミフルなどの特効薬が開発され、毎年の様にワクチンを接種してでさえ、日本でも、毎年2000人から5000人の死者が出て、大流行した年には、1万人ほどの死者が出るらしい。



 遭遇してから100年も経っちょるのに、ウィルスに勝利しているとは言い難い数字じゃ・・・。



 100年掛けて、特効薬やワクチンを開発する中で、感染者も出るし死者も出るが、「A型インフルエンザウイルス」との付き合い方を身に付けて来て、折り合いを付けて来たと言う事じゃろぉ。 



 「チャイナウィルス」の日本での昨日までの感染者数は、約15000人で、死者は566人じゃった。



 「チャイナウィルス禍」の騒ぎで、「A型インフルエンザウイルス」の話題がサッパリ出てこんけぇ分らんのんじゃが、感染予防の対処法はどちらも同じじゃけぇ、国民全員が除菌・手洗い・嗽・マスク着用に「三密」を心掛けた御蔭で、通常のインフルエンザの流行も抑えられたと言う事じゃろぉか?



 じゃったら、通年なら、数千人も死者が出る通常のインフルエンザでの死亡者数が、確実に抑えられたんじゃろぉけぇ、「チャイナウィルス禍」の功罪の「功」の部分も在ったという事じゃろぉ。



 儂と同じ事を阿部首相が発言したら、即辞任せぇと言われるじゃろぉけど・・・(笑)・・・普通のオジサンは気楽じゃ♪・・・。



 よぉ、「集団免疫力」を付けるとか言われちょるんじゃが、それまでには何人が感染し、何人が死亡して、何時までかかるんじゃろぉか。



 譬え、特効薬が開発されて、有効なワクチンが開発されて容易に摂取が可能に成ったとしても、A型インフルエンザウイルス感染症で亡くなる人が大勢居る様に、チャイナウィルス感染症で死亡するリスクが無くなる訳じゃぁ無いけぇ、儂の様な重篤化因子の多いぃ人間は、死ぬまでチャイナウィルスの恐怖に怯えながら暮らして行かんにゃぁいけんのんじゃろぉ・・・。



 今日は5月6日・・・凄いゴールデンウイークじゃった。 



 コンビニに買い物に行くのにマスクを装着・・・信号で待っちょる間、初夏らしい日差しに、『ハァ~ァア♪・・・暑ぅ成って来たら、何時までマスクを着けられるじゃろぉか・・・』と、思いながら、一瞬、空を見上げたんじゃった。・・・アジアの片隅より 
 

新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・大きな恐怖(後編)

中国側代表に謝意を表す残留孤児  此方より寸借



 『中国残留孤児』と言うと、儂と同世代か、上の世代の方じゃぁないと、「何ですか?・・・それ⁇」と、聞き返されそぉなんじゃけど・・・。 



 『中国残留孤児』とは、太平洋戦争終了時,現在の中国東北地区 (旧満州) には、約 150万の日本人が居住していたが,帰国の過程で死亡、行方不明となった人々も多く,数万人に上る孤児が生じたと言われる。



 日本政府は、その子供たちの内、両親が日本人であって,日ソ開戦が直接の原因で両親が死亡,もしくは生き別れとなり,当時 12歳以下の者を中国残留孤児と定義しちょって、13歳以上で、自らの意思(命を繋ぐ為に中国人の妻に成った場合が多いぃらしぃ)で中国大陸に残ったとされる女性は、「中国残留婦人」とされ,約 1800人が確認されちょるんじゃった。



 1972年(昭和47年)に締結された、日中国交正常化を機に、帰国していた肉親らは、中華人民共和国に残留させた子供や兄弟の消息を求めて、周恩来へ書簡を送り、中華人民共和国でも、残留孤児探しが開始されたが、文化大革命周恩来の死去、日中両国政府の緩慢さなどから、1981年3月に初めて「残留孤児訪日調査団」47人が来日し、以降1999年11月まで30回で2116人が、肉親との血縁関係確認に訪日したんじゃった。



 儂が大学の一回生の時の事であり、純真な青年じゃった儂は、連日テレビで報じられた、彼等の悲惨な戦争体験や、数奇な運命や、養父母との心温まるエピソードや、心を打たれる祖国への強い思いに、どれだけ涙したか分らんぐらい感動したんじゃった。 



 子供とは言え、前日まで、中国人を搾取し卑下していたかもしれない日本人である。



 それを受け入れ、自分の子として育ててくださったのである。



 これが逆の立場じゃったら、「この支那人め‼・・・」と、卑下し、家畜の如く扱ったかも知れん。



 『何と寛容で温かく大らかな心を持った人達だろう。流石、儒教の国じゃ。』と、感銘を受けたんじゃった。 



 少なくとも、70年前の中国には、こんな素晴らしい魂を持った人達が大勢居ったんじゃった。(中には、悲惨な目に遭った孤児の方も居られたかも知れんが・・・)



 儂は、今も、本質は変わっちょらんと思ぉちょる。



 じゃが、中国共産党一党独裁体制による「揺り籠から墓場までの洗脳」に因って、随分、歪な大男に成って仕舞ぉた気がするんじゃった。



中国「残留孤児」問題の全面解決を求める緊急アピール 此方より寸借



 儂の友人や、数少ない古くからのブログの読者の方は、普段の言動やブログ記事から、「反共主義者」「アンチ中国思想」「アンチロシア思想」「アンチアメリカ思想」の持ち主と言う風に見ちょる様なんじゃが・・・。



 「お前は右翼か‼・・・」と、言われる事も在る。



 いつも言う事じゃが、「この国じゃぁ、隣国に対して正しい事を言うと右翼呼ばわりされる」



 じゃが、決してそうじゃぁ無い。



 共産主義には、良い部分も在ると思ぉちょるし、幼少から四書五経に勤しんで憧れを抱いちょったし、「残留孤児」の事も在って、中国人に尊敬の念を抱いちょるんじゃった。



 子供の頃からの習慣で、中国の事を、支那と呼んだりはするが、卑下する気持ちや、何の悪意も無いんじゃった。



 以前、何度か指摘されたんじゃが、「中華人民共和国」と言う国名は、中国共産党が勝手に名付けた国名で在って、古より、あの地域を支那と呼びよったし、「China」とは、それの音写で在り、支那と呼ばれて目くじらを立てるぐらいじゃったら、オリンピックの表彰台に上がる時、「China」と呼ばれたら、憤慨するべきじゃと思うんじゃが・・・。



 歴史の中で、為政者によって、夏・商・周・秦・漢・晋・隋・唐・宋・遼・夏・金・元・明・清と、国名は変わっても、支那という地名は呼ばれ続けちょったんじゃった。



 「higasisinakai」とキーで打っても、東シナ海としか変換されんのんじゃが・・・「東支那海」とは表記されんのんよ・・・。
 
 
 こがいな些細な所にまで、中国共産党が関与しとるんじゃろぉ・・・大嫌いじゃ‼・・・。



 儂は、中国共産党の、遣る事成す事全てが嫌いなだけなんじゃった。



患者を担架で運ぶ赤十字の職員(1918年パンデミック当時) 此方より寸借






 発生の起源に諸説あるんじゃが、スペイン風邪は、記録にある限り人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)である。  



 第1波は、1918年3月にアメリカのデトロイトサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり、第一次世界大戦の最中であった為、アメリカ軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5月から6月にヨーロッパで流行したと言う説が最も有力らしい。


 第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、変異して病原性が更に強まり、強い毒性に因って、肺炎や臓器不全などの重篤な合併症を起こし、死者が急増して致死率が上昇したんじゃった。


 第3波は、1919年春から秋にかけて世界で流行し、最初に医師・看護師の感染者が多く発生した為、医療体制が崩壊して、感染被害が拡大した。


 この経緯を教訓とし、2009年新型インフルエンザの世界的流行の際には、インフルエンザワクチンを医療従事者に優先接種する事になったんじゃった。



 日本におけるスペインインフルエンザの被害は、かなり正確なので、此処に資料として紹介しておきます。

 第1波・・・1918(大正7)年8月~1919(大正8)年7月・患者数2116万8398人・死者数25万7363人・致死率 1.22%

 第2波・・・1919(大正8)年9月~1920(大正9)年7月・患者数241万2097人・死者数12万7666人・致死率5.29%
    
 第3波・・・1920(大正9)年8月-1921(大正10)年7月・患者数22万4178人・死者数3698人・致死率1.65%

 合計 患者数2380万4673人・死者数38万8,727人・致死率1.63%

 当時の日本の総人口5500万人に対し、約2380万人が感染したとされる。

 現在の人口が、およそ1億2600万人で、当時の2.3倍であるから、この数字を単純に現在に充当すると、凡そで、患者数5500万人・死者数90万人になる。

 死者数45万人とする統計も在るけぇ、これを基準とした場合、現在では100万人を超える事になるんじゃが・・・何れにせよ、恐るべき数字である。



 では、何故、「スペイン風邪」と呼ばれる様に成ったかと言うと、第一次世界大戦中の士気維持のため、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ合衆国での病状や死亡の初期報告は、検閲により最小限に抑えられたんじゃが、中立国として参戦していなかったスペインにおける伝染病の影響は自由に報道されたらしぃ。



 また、スペイン国王のアルフォンソ13世の重病を初めとする多数の記事が、スペインが特に大きな被害を受けたという誤った印象を生み出し、ここからスペイン風邪という呼称が広まったと言われちょるんじゃが、イギリス・フランス・ロシア・アメリカなど連合国側の情報操作の影響が強かったとも言われちょるんじゃった。



武漢市から離れるため駅で順番を待つ人々(2020年4月8日) 此方より寸借



 「新型コロナウィルス感染症の発生源」と目されちょった武漢市の封鎖が徐々に解除されよるんじゃが・・・。



 『信用に値しない中国政府』の言う事を鵜呑みにして大丈夫なんじゃろぉか?



 「1918年パンデミック」時にも、第1波、第2波、第3波と大きな流行が発生し、3年を要して終息したんじゃった。



 世界保健機関(WHO)の発表によると、新型コロナウィルスの名称を「 COVID-19」 と言うらしぃんじゃが・・・。



 可笑しぃ・・・⁇



 例えば、西アフリカ諸国で毎年流行し、毎年20万人以上が感染し、年間死者数が約5000人にも及ぶ「ラッサ熱」は、最初の患者が発生した場所が、ナイジェリアのラッサ村だった事から名付けられたし、「エボラ出血熱」では、最初の感染者の出身地付近で在る、コンゴ民主共和国エボラ川から、エボラウィルスと名付けられたんじゃった。


 これ迄の通例じゃったら、武漢ウィルス」とか「チャイナウィルス」と呼ぶのが自然な成り行きじゃと思うんじゃが・・・。


 中国政府の圧力なんか、中国政府への忖度なんかは分らんが、この事だけをみても、世界保健機関(WHO)の言う事を全く信用できんのんじゃった。



 武漢市の若い眼科医・李文亮氏が、昨年12月末に中国版LINE「微信」の医師仲間のグループチャットに、深刻なウィルスの感染が流行している事実を投稿し、それが「デマ」とみなされ、警察から処分を受けたんじゃった。






 その死の背景から、『当局に暗殺されたのではないか?・・・』と、言う実しやかな話がネット上に飛び交ったんじゃが・・・。



 儂は、李文亮医師が、当局に暗殺されたとは考えとうは無いんじゃが、中共肺炎(新型コロナウイルス感染症)をいち早く警告した女性医師、艾芬女史は、3月に中国メディアの取材で当局の情報統制を批判した後、約2週間消息不明となっており、フランス・パリに本部を置く「国境なき記者団(RSF)」が、中国当局に対して、艾芬医師の近況を明らかにするよう求めている事などからも、疑念を払拭する事は出来んのんじゃった。



活動家を次々逮捕する衝撃の現実 香港情勢  此方より寸借



 武漢市が解放されると言うテレビのニュースを、BGM代わりに聞きよったら、武漢市でインタビューを受けた男が、「本当に素晴らしい‼・・・我が国の体制が素晴らしいから、コロナウィルスとの闘いに勝利する事が出来たのだ‼・・・」と、言う内容の事を、高揚した口調と表情で答えよったんじゃが・・・。



 どぉ考えても、偶々、通り掛かったオジサンに声を掛けたとは思えん内容のコメントで、中国共産党の何某かの部局から依頼を受けた「偽客・さくら」である事は間違い無いじゃろぉが・・・思わず笑けて噴き出して仕舞ぉた。



 じゃが、中国共産党一党独裁体制が、新型コロナウィルス感染症との闘いに、迅速で強い対応を可能とし、終息させる事が出来た。」と、言う思いを、国の内外に印象付ける事が出来た事は、習近平中国共産党にとって、何物にも代えがたい成果じゃったろう。






 これが浸透すれば、政府が強権で強引な政策をとっても、「国家の秩序と治安の維持の為」と言う錦の御旗の下に、全てが正当化され罷り通って仕舞うんじゃった。



 それと、今回の新型コロナウィルス感染症との闘いにおいて、ITやAIの最新技術が使われて成果を挙げた事が話題に成ったんじゃが・・・。



 欧米で行われた最新のアンケートで、「ウィルスの感染予防の為に、個人のプライバシーが侵害されても仕方ないと思うか?」との質問に、「仕方ない」「ある程度は仕方ない」と言う意見を合わせると8割を超えたらしいんじゃった。



 全世界で、ITやAIの最新技術を更に発展させて、国民を完全に管理して行こうとする方向性と強化が進むじゃろぉし、国民も、「その方が安全だし楽だ」と考える者が増えて行くんじゃろぉと思うんじゃった。



 支配する側にとって、これほど都合の良い事は無いじゃろぉ・・・。



民主化運動の中心人物・黎智英(ジミー・ライ)氏(2019年8月18日) 此方より寸借



 香港政府は18日、現職の梁耀忠立法会(議会)議員や「民主の父」と呼ばれる李柱銘(マーティン・リー)元議員ら15人を逮捕した。


 民主化運動を支持しているメディア界の大物で、蘋果日報(アップル・デーリー)を創業した黎智英(ジミー・ライ)氏も含まれる。


 昨年末まで、あれほど盛り上がっちょった香港の民主化運動も、「2020チャイナウィルスパンデミックの広がりの中で、これを口実にして介入して来た中国共産党の権力に呑み込まれて仕舞ぉた形に成ったんじゃった。



蔡英文総統と健仁副総統  此方より寸借



 逆に、コロナウィルスの封じ込めと、中国の介入の封じ込めに成功した、蔡英文総統と民進党政権は、国民の信頼と支持を飛躍的に高めたんじゃった。



  何故、台湾は「2020チャイナウィルスパンデミックの猛威を回避する事が出来たのかについては、「2003年のSARS禍を経験し、新型ウイルスの怖さを、政府も市民も身に染みて理解していた」とか、「中国語による情報をリアルタイムで受け取って分析し、ウイルスに対する封じ込めを最も早く起動した」とか、「台湾は1970年代に国連代表権を中国に奪われてた為、WHOへの正式な参加を認められておらず、中国よりのWHOに対する不信感が強く、WHOの発表や指示に惑わされる事無く、現実的な判断をして行動した」とか、「台湾政府は当初からマスクの重要性を認識し、各家庭に行き渡らせるため、具対的な施策をおこなった」とかが挙げられる。



 しかし、最も大きな要因は、「台湾は、常に中国からの統一圧力を受けており、『中国に気を許してはいけない』と言う意識が明確に在り、『中国を台湾に侵入させない』と言う意識が、チャイナウィルスを侵入させない事に繋がった」と、言えるんじゃった。



 もしも、「2020チャイナウィルスパンデミック」で、スペインやイタリアの様な医療崩壊が発生して、「1918年パンデミック」に匹敵する様な被害が発生しちょったら・・・


 現在の台湾の人口は、当時の日本の人口の約半分じゃけぇ、そのまま当て嵌めたら、患者数は1200万人、死者は20万人になるんじゃが・・・まぁ、今日日の事じゃけぇ、10分の1として考えても、患者数は120万人、死者は2万人に達するんじゃった。


 その混乱に乗じて、中国共産党が、彼是と口実を付けて介入し、巧みに取り入って雁字搦めにして、香港と同じ様に取り込んで仕舞ぉちょったじゃろぉ。



 蔡英文総統、中国共産党から、儂の愛する台湾や儂の友人達を護ってくださって有難う御座います。心から感謝して居ります。」 



 儂は、若い頃、伯父の経営する建設会社の重機オペレータとして、台湾の高雄市へ、一年足らずの短い間じゃったが暮らし、中華料理の弟子入りをしたり、新高山(玉山)に登ったり、親しい友人も出来て、本当に良くして戴き、第二の故郷どころか、子供達の行く末が定まったら、高雄市へ戻って料理人として働き、最後は台湾の土に還りたいと思ぉちょるぐらいじゃった。



 その台湾が、中国共産党なんぞに取り込まれたら、はぁお先真っ暗よね。・・・良かった良かった。



 とは言え、チャイナウィルスとの闘いは始まったばっかりじゃけぇ、台湾の方々には、このまま気を抜かずに、気を引き締めて行って戴きたいんじゃった。



 如何せん、『隙有らば・・・』と、中国共産党が虎視眈々と狙ぉちょるけぇ・・・日本だって、いつ寝首を掻かれるか分らんのんじゃった。


 だいたいにして、今回の「マスク不足の件」で、皆よぉ分かった筈なんじゃが・・・。


 『中国残留日本人孤児を養育してくれた心温かな人々の国』と言う幻想は微塵ほども持っちゃぁいけんじゃろぉ・・・。


 チャイナウィルスパンデミックが、武漢市で最初に発生した時に、自分の所の備蓄用マスクをプレゼントした自治体があったらしいが・・・。


 危機意識も国際常識も持ち合わせちょらん大バカ者じゃ・・・「日本人の馬鹿が付く御人好し」と、中国人に笑われよるかと思ぉたら、腹が立つ以上に恥ずかしゅぅ成るわ。


 地震とか水害の援助物資を送るのならいざ知らず、「伝染病」である・・・いつ飛び火して来るか分らんのに、備蓄用のマスクをホイホイと惜し気も無くプレゼントしてどぉすんじゃ‼・・・考えが甘過ぎて甘過ぎて・・・それに、そもそも税金を使ぉて備蓄しちょるんじゃろ・・・「勝手に遣るなよ‼」と、言いたいんじゃった。


 挙句の果ては、「困った時に助けて戴いたので、恩返しの為にマスクを贈ります」と、中国共産党プロパガンダに利用されちょる始末じゃった。


 いつも言いよる事じゃが、「国や自治体の一番大切な仕事は、国民や住民の命と健康を守る事。二番目が財産を守る事」なんじゃけぇ、自分の所の国民や住民の命を脅かす事に成って迄、他所のくにに良い顔をするなんぞは下の下じゃし、それに気付かんかったんじゃったらこう僕としての資質と心掛けに欠けちょるとしか言い様が無いんじゃった。


 中国は、武漢市でチャイナウィルスパンデミックが発生するや、マスクの輸出を禁止し、旅行に来ていたと称する中国人が、国への土産にすると称して、日本中のドラッグストアや量販店でマスクを買い漁って、日本のマスク不足に拍車を掛けたんじゃった。


 そして、国内の感染が落ち着きを見せると、相手の足元を見て、以前の5倍、10倍の価格で売りつける。


 信頼できる友人の国ならば、こんなあからさまな事はせんし、出来んじゃろぉ・・・恥を知れ‼ 色々な意味で、中国との付き合いは、ほどほどにしちょくべきじゃろぉ・・・10年計画くらいで、中国への依存度を、現在の三分の一くらいまでに下げたんがえぇねぇ。


 それと、中国は、お金持ちの国に成ったんじゃけぇ、円借款とか清算して返して貰ぉて、生産工場とか在るなら、今の内に売り飛ばして、他所の国に移転する方が、利用され続けた挙句に巧妙に全てを取り込まれるよりは得策じゃと思うんじゃった。



 まぁ、好きにすりゃぁえぇけど・・・。



コロナ対策に関するメルケル首相の演説を聞く家族(2020.3.18) 此方より寸借



 ドイツでは、極右団体への取り締まりが、これまで以上に加速しているらしぃんじゃが・・・。



 この背景には、極右による暴力の増加だけでなく、コロナの影響で人種差別が横行し、極右政党の認知が上昇している事が在るらしぃんじゃった。






 2020年 04月 11日 のブログ記事で、『人の心が荒廃して来ると、家庭・職場・社会・国と、あらゆる場所や場面で関係が壊れて「争い」が生まれ、弱い立場の者ほど、辛い思いを強いられるんじゃった。』と語り、新型コロナウィルス感染症よりも、それによって引き起こされる、人々の不安やストレスからくる心の荒廃の方が恐ろしい事を訴えたんじゃった。



 EUを牽引してきたドイツで、排外主義がさらに高まれば、ヨーロッパ全域で「自由な社会」が後退しかねないし、極右政党や右翼団体が勢力を伸ばしてくる下地が作られて来ることが予想されるんじゃった。 



 「チャイナウィルスパンデミック」以降、中国共産党が行っている独裁的な強権政治が容認されて理想とされたり、自由主義を掲げる西側諸国が、自国の利益や保身を優先する事が当たり前に成ったり、世界中で極右政党や右翼団体が勢力を伸ばして台頭したり・・・。



 「チャイナウィルスパンデミック以降に、そんな無秩序で、混沌とした世界が訪れる事に、儂は大きな恐怖を感じるんじゃった。



 何故なら、これ等の事が連鎖して行けば、儂が感じちょる、『最悪のシナリオ』に確実に繋がって行くけぇじゃった。・・・アジアの片隅より

新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・大きな恐怖(前編)

「ウイルスを政治化しないで」と反論するWHO テドロス事務局長 此方より寸借



 WHO(世界保健機関)テドロス事務局長は、4月14日に、アメリカのトランプ大統領が、「中国の主張をうのみにし情報共有を怠ったとして、WHOへの資金拠出を一時停止する方針を打ち出した事』について、「ウイルスとの闘いに焦点を当てるべきだ。ウイルスを政治化しないで欲しい」と訴えた。



 新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、中国当局の初動の遅さを指摘する声が世界で高まる中、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が中国を擁護し続けている事を、世界中から非難されたんじゃが・・・。



 世界中の人々の健康と命を護る役割を担っている、WHO(世界保健機関)の長である、テドロス・アダノム・ゲブレイェソス氏で在るが、今回の件で名前が挙がるまでは、失礼ながら全く知らん人物じゃった。



 で、テドロス事務局長について、英語や、エチオピアの一般的な言語であるアムハラ語も使用して、ネットで調べてみたんじゃった。



 彼は、1965年3月3日、現在のエリトリア国で生まれた。



 エリトリア国は、1961年9月1日から1991年5月29日の間の、エリトリア独立戦争を経て1991年5月29日に独立を宣言し、国際連合監視下の住民投票に基づき1993年5月24日に独立が承認され、その後も両国は、エチオピア・エリトリア国境紛争を戦ったが、2018年7月8日に関係正常化の合意文書に調印したと言ぅけぇ、テドロス事務局長は、戦乱や動乱の中で生まれ育ったんじゃった。
 


 リトリアの一流校である大学を卒業し、1986年に保健省に入省し、マラリア研究の第一人者として知られちょるらしゅうて、感染病対策や保険制度の改革や、国民の福利厚生を充実させるための改革に手腕を発揮し、エチオピアで保健大臣、外務大臣を歴任し、2017年にアフリカ人として、初のWHOを率いる事務局長になったんじゃった。



 コレラ流行隠蔽疑惑とか、2019新型コロナウイルス流行への対応に対する批判とか、以前から悪い噂が在った人物なんじゃが、今回の新型コロナウィルス感染症の発生以降、エチオピアには中国が大量の援助をしているから中国に忖度しているとか、中国への配慮や擁護を繰り返す発言を行い、結果ウイルスの世界的な拡散を招いたとして批判の声が上がっているとか、今、オンライン上では「即座に辞任すべきと、多くの署名が全世界から集められちょるんじゃった。



 とは言え、儂が アムハラ語で検索した国内の評価では、悪い評判も在るんじゃが、エチオピアを愛し、仕事熱心で恩義に厚い男だと言う友人の談話や、子煩悩で家族を大切にしているとかの情報もヒットするけぇ、悪い人物じゃぁ無いんかも知れんのじゃが、国を愛する余り、自国に多大な資金援助をしてくれる中国に対して忖度をし、その結果として、2020新型コロナウィルスパンデミックを引き起こして仕舞ぉたんじゃとしたら、万死に値するんじゃった。



 じゃが、国際連合専門機関(国際連合機関)の一つである、世界保健機関(WHO)を率いる事務局長に誰が成ろうが、儂にとっちゃぁ問題じゃぁ無い。



 不適格者と判断されたら、その内、他の誰かが選出されて、トップの首が挿げ帰られるだけじゃけぇ・・・。



 問題なんは、WHOも含めた国際連合の中で、WHOの事務局長を操れる程、中国の影響力が強大になっちょると言う事なんじゃった。



 中国政府は23日、WHO(世界保健機関)に新たに3000万ドル、日本円にしておよそ32億円を寄付する事を明らかにしたんじゃが・・・。 



 「3000万ドルを援助し、新型コロナウイルスの対応や途上国の衛生システムをつくるのに利用して貰う。」と、中国外務省の耿爽報道官が述べちょるんじゃった。



 中国は先月、WHOに2000万ドル、日本円でおよそ21億円の寄付を既に発表しており、23日、新たに3000万ドル、日本円にしておよそ32億円を寄付する事を明らかにしちょるけぇ、合わせて5000万ドル(日本円で約53億円)となり、中国外務省は、WHOについて「国際協力の重要な役割を果たしている」としたうえで、寄付は「中国政府と人民のWHOへの支持と信頼を表している」と強調し、アメリカ政府やトランプ政権との違いをアピールして、更に影響力を強めようとしよるんじゃった。(約束だけに終わらず、ほんまに払ぉて欲しいもんじゃが・・・)



 日本政府も2月には10億円を拠出し、新たに46億円の拠出を表明しちょるんじゃが、総額で56億円となり、中国を上回っちょるのに、余り話題になっちょらんねぇ・・・。


 威張ったり褒められる為にしよるんじゃぁないけぇ、良ぇ様なもんじゃが、・・・『陰徳あれば必ず陽報あり』たぁ言ぅんじゃけど、もう少し自国の功績をアピールする事も必要じゃとは思うんじゃけどねぇ・・・。



武漢市内を視察した習近平国家主席(3月10日・新華社=共同) 此方より寸借 



 今回のテドロス事務局長に関連した一連の報道を聞いて、『中国って、其処まで影響力が在るんだ⁈』と、驚かれた方も多いぃじゃろうと思う。



 儂は、中国を敵視しちょる訳じゃぁ無いが、以前から再三に亘って「中国を批判するブログ記事」を書いて来たんけぇ、以外には思わんかったんじゃが、一連の報道を聞いて、『遂に此処まで遣りだしたか・・・ヤバイのぉ・・・』と、思ぉたんじゃった。



 外務省の報告による、2018年~2020年の国連分担金の多い国の順位は、1位・アメリカ合衆国・22%6億7,860万ドル・・・2位・中華人民共和国・12%3億3,680万ドル・・・3位・日本・8.5%2億4,020万ドル・・・4位・ドイツ・6%1億7,080万ドル・・・5位・英国・4.5%1億2,810万ドルで、以下に、フランス・イタリア・ブラジル・カナダ・ロシアと続くんじゃった。



 これは、各国の国連分担金額であるが、WHO(世界保健機関)への負担金の割合も、これに比例していると考えて差し支えないんじゃった。



 流石にアメリカの拠出額は膨大で、2位の中国の倍近くの額になっちょるんじゃった。



 実際、テドロス事務局長の就任に関しても、アメリカの強力な後押しが在った御蔭で、実現する事が出来たらしぃんじゃが・・・。



 それだけに、今回の新型コロナウィルス感染症に纏わる、テドロス事務局長と中国の蜜月振りには腹立たしく感じちょるじゃろぉし、中国の肩を持つ言動は、アメリカやトランプ大統領にとっては、怒り心頭と言った処なんじゃろぉが・・・。



 WHO(世界保健機関)への負担金の額や、WHO(世界保健機関)の事務局長選挙の際に、アメリカに後押しして貰った経緯から考えれば、テドロス事務局長が中国寄りの言動をとる事は、『如何なる国に対しても公平な対応を求められる立場』とは言え、「義理を欠いた行為」とも受け取れるんじゃが・・・。



 その背景には、『あからさまな中国の影の力』が働いちょるとしか思えんのんじゃった。



北京で会談し握手を交わす習近平国家主席とテドロス事務局長 此方より寸借








 上の二つの資料A・Bは、独立行政法人 国際協力機構(JICA) 内に在るJICA研究所が纏めた、中国の対外援助の現状なんじゃが・・・。



 上の資料Aは2015年3月25日に、下の資料Bは2018年10月5日に、早稲田大学理工学術院教授であり、JICA研究所客員研究員でもある、北野尚宏氏が発表したモノである。



 聞き慣れない専門用語がギッシリ詰まっちょるけぇ、読み解き難いんじゃが、この二つの資料を見比べると、2005年辺りから、中国の対外援助額は急激に伸び始め、指数関数的に増加しているんじゃった。 



 資料A・Bには、3年弱のタイムラグが在るんじゃが、2015年から2018年にかけての伸び率が凄まじゅぅて、特に注目すべき点は、中国対外援助地域別コミット額の割合が、アフリカに約50%、アジアに約30%で、全体の8割以上を占めている点である。



 膨大なチャイナマネーの大半が「アフリカ」に流れちょるんじゃった。
 


 3割とは言え、アジアに流れているチャイナマネーも、強大な額なんじゃった。 



 中国は、此処、十数年間かは、日本との「尖閣諸島問題」だけじゃぁ無ぉて、全ての隣接国と領土問題を抱えちょって、特に近年は、南沙諸島中沙諸島東沙諸島に領有権を主張し、「中国の赤い舌」とも呼ばれて、非難を浴びながらも、実効支配を強引に続けながら、確実に範囲を広げて行きよるんじゃった。



 「2020チャイナウィルスパンデミック」によって、話題にもニュースにも取り上げられん様に成っちょるんじゃが、それ以前から、中国に対する批判はトーンダウンしちょって、その背景に、巨大なチャイナマネーの影響力が在ったんは言う迄も無い事じゃった。



 強健な政策で知られるフィリピンのドゥテルテ大統領も、チャイナマネーの圧倒的な力と、巧みな外交に、巧く丸め込まれた形になっちょるんじゃった。 



 アジア諸国よりも、更に経済的に、厳しい状況に在るアフリカ各国にとっては、その影響力は、絶大なモノに成っちょる事は想像に難くないじゃろぉ・・・。



 それ故の、『テドロス事務局長と中国の蜜月振り』なんじゃろぉし、国連やWHO(世界保健機関)への拠出金の額が、アメリカが頭抜けちょるとは言え、エチオピアを始め、アフリカ諸国に投資されるチャイナマネーの方が、身近で重要なんじゃと思うんじゃった。



 『自分の雇用主である社長よりも、入院中の親を見舞って呉れたり、息子の仲人を勤めて呉れる専務の方が大切』と、言った処じゃろぉか・・・。
 
 
 
ケニアの首都ナイロビで、中国資本による鉄道建設の現場で働く作業員 此方より寸借






 日本と中国が行っているNGOの活動については、よく比較されるれるんじゃが、色々の部分で語弊が有るじゃろぉが、若干、日本贔屓の見方の「大まかな例え話」としてザックリと紹介させて貰う。



 日本が、A国に1000億円の規模で水力発電用のダムの建設を行うとする。

 JICA支援窓口などを通じて、日本の企業が参入し、現地で日本の技術者が中心となってプロジェクトが進められるが、高学歴の現地職員も参加するので、技術者が養成される手助けにもなる。

 機械設備などは日本から搬入されるが、資材はなるべく現地で調達され、作業に係る労働者も現地の住民が雇われるので、多くの雇用が発生し、インフラが整備されて発展して行けば、相互の経済交流や貿易が円滑と成って、ウィンウィンの関係が構築されて共に発展出来るんじゃった。



 中国が、A国に1000億円の規模で水力発電用のダムの建設を行うとする。

 国際協力に携わる非政府組織や民間団体を通して、中国の企業が参入するが、全ての団体や企業に、政府や共産党が強く関与している為、実際には、NGO(非政府組織)とは言い難い存在なんじゃった。

 プロジェクトチームは、中国人技術者で構成されていて、機械設備や資材も、全て中国から運び込まれ、作業に係る労働者も、中国から大量に送り込まれて来る為、現地の住民が雇われるのは、安い賃金での下働き程度で在る。

 インフラが整備されても、出資金の代償として、経営権などを中国企業が牛耳って仕舞う為、利益は中国が吸い上げて仕舞う為に、A国は豊かに成れず、「中国の従属国」、或いは「中国の奴隷国家」に成って仕舞うんじゃった。

 港湾や空港の建設で在れば港湾や空港の使用権を、石油や鉱物の採掘施設の建設で在れば採掘権を、出資金の代償として中国が牛耳って仕舞うんじゃった。



 「2020新型コロナウィルスパンデミックの猛威が、アフリカ大陸全土に及んだら、脆弱なアフリカ各国の医療体制じゃと一溜まりも無いじゃろぉ・・・。


 人的な被害も去る事ながら、経済的な損失も大きい事が予想されるし、経済が大打撃を受ける事で、中国からの借入金を返済出来なくなれば、あらゆる既得権益や国土さえも、チャイナマネーに呑み込まれて仕舞うんじゃった。


 誰もが、「中国は酷い国だ‼・・・」と、誹謗中傷するじゃろぉが、15世紀から20世紀にかけて、西洋の列強が、アフリカやアジア諸国に仕掛けた手法と何ら変わりは無いし、資源が枯渇したとみるや人を捕らえて奴隷として売買したし、紳士の国イギリスに至っては、中国が物を買わないと拒むと、植民地のインドでケシを栽培させてアヘンを造って中国に密輸し、国力が弱ったと観るや戦争を仕掛けて国まで奪って仕舞ぉた。


 儂的には、合法的なだきゃぁ、中国の今の遣り方の方が、未だ増しじゃと言えるんじゃった。



 「2020新型コロナウィルスパンデミックが終息した頃には、アメリカに成り代わって、中国が世界を率いるリーダーに成って仕舞うかも知れんのんじゃった。


 新型コロナウィルスが蔓延し始めた頃、「コロナは中国が故意に撒いた」と言う噂が実しやかにネットに流れよったんじゃが、流石にそれは無いと思うんじゃが、中国政府や中国共産党が、「2020新型コロナウィルスパンデミックの騒ぎや混乱を、巧みに利用しよるのは間違いの無い事実じゃろう。



 アメリカに成り代わって、中国が世界を率いるリーダーに成って仕舞ぉても、今の中国の政治体制じゃと、全世界が共産主義に飲み込まれて仕舞う事は有り得んし、その心配は微塵もない。



 自分の保身だけしか考えん、「盲目」とも言えるトランプ大統領よりは、習近平の方が、幾らか安心して見ていられる気はするんじゃが・・・。



 世界のリーダーの首が、トランプから近平に挿げ変わろぉが、染めた金髪頭から、染めた黒髪に挿げ変わるだけで、極端に変わる訳じゃぁない・・・『あんた等の好きにしんさいや・・・』と、言う感じで居るんじゃけど・・・。



 じゃが、「2020新型コロナウィルスパンデミックの裏側で蔓延しよる、「真の脅威」に対する「大きな恐怖」は、儂の心の中で、日に日に増大しよるんじゃった。・・・アジアの片隅より


問われる自覚と責任感・・・そして覚悟

集団感染が発生した知的障害者入所施設「見真学園」 此方より寸借



 広島市社会福祉施設で14日、新型コロナウイルスの感染者22人が確認された。



 広島市は、13日のPCR検査(遺伝子検査)で、陽性反応が出た介護職員の20代女性を中心に、クラスター(感染者集団)が発生したとみており、接触者を順次検査するらしぃ。



 広島市によると、感染者は施設の利用者17人と職員5人で、女性は3月28日、後に感染が判明する市立大の男子学生2人を含む計17人で会食をし、4月1日~10日は、週末を除き出勤していたらしぃ。



 こちらをクリック⇒RCC(中国放送)のニュース映像
 
 
 
 広島市は、14日、新型コロナウイルスの感染者の集団=クラスターが発生したと発表した市内の福祉施設で、新たに18人の感染が確認されたと発表した。



 これで、県内の感染者は合わせて108人に成った。


 4月14日に、新たに感染が確認されたのは、広島市佐伯区にある障害者支援施設「見真学園」の入所者11人と職員7人の18人で、「見真学園」では、すでに22人の感染が発表されていて、施設での感染者は合わせて40人になったんじゃった。


 また、4月18日に新たに発表された処によると、最初の検査で陰性だった入所者の内、発熱を発症した入所者を再検査したところ陽性反応が出たり、見真学園の関連施設や、廿日市市に住む「見真学園」の職員の家族3人も感染し、陽性反応がでたらしく、これ迄の「見真学園」の感染者は47人となり、さらなる感染者が出る事が危惧されるんじゃった。



 広島県内では、此れまで感染者が出ていなかつた呉市でも感染者が出て、4月19日現在の県内の新型コロナ感染者数は、136人に成ったんじゃった。



見真学園内に在る食堂 此方より寸借



 集団感染の発生源と成ったと考えられる20代の女性職員は、3月28日に、市立大の男子学生2人を含む計17人の合コンに参加したらしぃ。



 3月28日(土曜日)と言うと、緊急事態宣言は回避したものの、阿部首相が会見で、「旅行、運輸、外食、イベントで需要喚起&V字回復を」と呼び掛けよったし、前日の小池都知事定例会見でも、「週末外出自粛要請、平日は自宅勤務 花見など控えて」と、呼び掛けちょったんじゃが・・・。



 それ以前から、長男が通いよる通所施設からも、新型コロナウイルスの感染予防の為の注意喚起を促すパンフレットの配布や、手洗い・うがい・マスクの着用などを徹底する実施の要請が、早くから為されちょった。



 それは、知的障碍者は、周りが注意して感染を防いで遣らなければ、自分から感染を予防する事が難しい場合が多いぃけぇじゃと思うんじゃった。 



 「見真学園」でも、同じ様にされちょったと思うんじゃが・・・。



 儂の様な、いい加減なオジサンでも、息子に感染させちゃぁいけんし、息子から他の人に感染させて仕舞ぉても大事(おおごと)じゃけぇ、雨の日でも原チャリで通勤(普段、雨天だと路面電車で通勤する)し、極力、人との接触を避け、マスクの着用・手洗い・うがい・消毒の徹底を心掛けちょるんじゃった。



 それは、感染させた時に、どれだけの被害が発生し、どれだけの迷惑が掛かるかが、容易に想像できるけぇじゃった。 



 じゃのに、彼女は、合コンに参加した。



 知的障害者の入所施設で働いちょる職員としての自覚が無かったんじゃろぉか?



 その事以上に、合コンに参加する事の意味と価値の方が、彼女の中じゃぁ勝っちょったんじゃろぉか?



 それとも、「見真学園」じゃぁ、新型コロナウイルスの感染予防の為の注意喚起が、職員に徹底されちょらんかったんじゃろぉか?



 「見真学園」での感染者の病状が、比較的、軽度であると伝えられている事が、せめてもの救いなんじゃった。



長男が入所中に寝起きしていた雑居部屋 此方から寸借



 実は、2年前の三月の末日まで、長男は、「見真学園」に入所しちょったんじゃった。



 10年前に離婚した際、3人の息子の内、障碍が有る長男は、儂が引き取って暮らす事となり、次男と三男は、別れた妻が引き取る事になった。



 離婚の要因の一つが、「長男の養育に対する意見の違い」が在ったけぇ、当然の流れじゃった。



 しかし、8年前の交通事故で、儂が長期入院(4ヶ月)した折り、「見真学園」に入所する事となり、儂が退院後も、右足が不自由と成り、装具を装着して二本杖を使用しなければ歩行できない状態だった為、そのまま引き続き入所する事に成ったんじゃった。



 息子は15歳で、特別支援学校の高等部に、「見真学園」から通学しよったんじゃった。



 実を言うと、儂が入院し、急遽、長男が入所しなければ成らなくなった時、儂は、以前から長男が短期入所させて戴いて居た「中国芸南学園」に入所させて戴く事を希望した。



 中国芸南学園からも、入所させて戴ける連絡を戴いちょったんじゃが、忠海町に在る中国芸南学園に、広島市の障碍児が入所するのはおかしい」と、他の広島市内の障碍者入所福祉施設から横槍が入って、中国芸南学園への入所が出来なく成り、仕方なく見真学園に入所する事が決まったんじゃった。



 入院中で身動きの取れん儂には、どうする事も出来んかった。



 何故、こんな事を広島市内の障碍者入所福祉施設が行ったのかと言うと、市や県から利用者一人に支払われる、年間600万円を超える法定代理受領金や、国や公的機関や支援企業から集まる、莫大な金額の助成金や支援金を廻り、各福祉施設が鎬を削っている事が背景に在るんじゃった。



 一般の方は、「地域の障碍者施設と言うモノは、福祉の充実の為に、互いに連携を取り助け合って居るのだろう。」と、言うイメージを持って居られるだろうし、儂も、息子が障碍者となるまでは、そう思いよったんじゃが・・・。



 現実は、福祉に携わるあらゆる福祉施設は、営利団体で在り、各施設が、ライバル企業として対立し、足の引っ張り合いをしよって、仲が良さそうに見える施設は、資本が同系列の福祉施設なんじゃった。



 障碍者の幸福の為」と、思ぉて運営されていても、『雲や霞を食っては生きられない』と、言う現実が在るけぇ、必ず営利団体と言う側面を持って居る。



 また、「広島県」と言う枠組みじゃと一括りにされるんじゃが、実際に業務にあたるんは市町村の現場であり、市町村毎の「縄張り意識」「対抗意識」は凄まじいモノが在る様で、これが福祉施設同士の諍いを助長する大きな要因にも成っちょるんじゃった。



 残念じゃが、どう仕様も無い現実なんじゃった。



 この事を語ると、また長ぉなるけぇ、割愛して、別の時に話す事にします。



  
見真学園の訓練棟 此方より寸借



 そがいな経緯から、広島市内の障碍者入所福祉施設に対して、若干の不信感を抱いちょったんじゃが・・・。



 この事も語ると、また長ぉなるし、キチンと話さんと誤解を招きかねんけぇ、割愛して、別の時に話す事にします。



 ただ、知的障碍者の入所施設に、申し込みをしても、順番待ちで10年以上も掛かる現状の中で、敢えて「退所」と言う選択をするには、それをするに足る程の出来事が在ったのだと御察しください。



 
障害者支援施設「見真学園」 此方より寸借



 儂が、「見真学園でのクラスター発生」に関して、最も危惧し、腹立たしい事は、合コンに参加していた広島市立大の20代男子学生が、9日に感染が分かった事が発表されていたのにも関わらず、女性職員は、保健所から感染者の濃厚接触者で在る為、検査を要請されるまで通常の勤務を続けていたらしぃ。



 女性職員が「知らなかった」とは考え難いし、「見真学園側も、知りながら隠ぺいしていたのではないか?」との疑念を持たれても致し方が無い事なんじゃった。



 事実が発覚してから、広島市では施設名を公表せんかったんじゃが、自主的に「見真学園のホームページ」「謝罪文を公表」したものの、一昨日迄アクセスで来たんじゃが、昨日からホームページにアクセスしても、「サイト閉鎖中です」と表示される様に成っちょるんじゃった。


広島市のコロナウィルス感染症指定病院(広島市舟入市民病院)此方より寸借



 とは言え、女子職員や「見真学園」ばかりを責める気には成れんのんじゃった。



 恐らく誰もが、心の何処かに、『自分は大丈夫‼・・・』と、言う、根拠も裏付けも無い、漠然とした自信を持って行動しよるんじゃと思けぇじゃった。



 もし、『外に出たら新型コロナウイルスに感染する』と、心底思って居たとしたら、一歩たりとも外に出る事は出来んじゃろぉし、誰とも会話できず、近付く事さえ叶わず、極めれば家族とさえ暮らす事が出来ん様になる筈じゃけぇ・・・。



 逆に、其処まで行き着いたら、最早、精神が崩壊しとるとも言えるんじゃが・・・。



 政府は、「人との接触を、70%・・・可能ならば80%まで減らして・・・」と、言ぅちょるんじゃが、なかなか難しいじゃろぉねぇ・・・。



 それでも、出来る限り努力せんと、誰もがパンデミックの種」に成り兼ねんのんじゃった。



 全国民に、強い自覚と責任感が問われちょる時なんじゃと思う。







 儂は、このニュースを聞いた時、子供の頃に読んだ、、エドモンド・デ・アミーチスの、『クオーレ』に出て来る、「難破船」の話を思い出したんじゃった。



 話の粗筋は、イギリスのリバプールの港から、孤児と成ったマリオと言う少年が、父の郷里に居る親戚を頼って行く旅の途中の船で、マルタの街に住む家族の下へ帰る、ジュリエッタと言う少女と知り合う。

 しかし、船は嵐に巻き込まれて難破する。

 一艘しか無い救命ボートに乗れるチャンスを得たマリオだったが、ジュリエッタを助ける為に自分は身を引き、ジュリエッタを救命ボートに乗せると、難破した船と共に海に沈んで行った。



 儂は、子供の頃、此れを読んで、この話が大嫌いになった。・・・たぶん、泣いたと思う。



 心が、切なさと遣る瀬無さに包まれたんじゃった。



 同じ『クオーレ』の中の、『母をたずねて三千里』は、「渡る世間に鬼は無し」と言う様なエピソードなのに対して、この話は酷過ぎるんじゃった。



 大人になった今は、究極の選択を迫られる状況の中じゃと、非情とも思える選択と決断をせんにゃぁいけんと言う事は、何と無く理解は出来るんじゃが・・・。  



 医療崩壊を起こした、欧米の医療現場では、「トリアージ」と呼ばれる、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行う事が実行されよるらしぃ。



 もう助かる見込みのない患者からは、体外式膜型人工肺(ECMO, エクモ)を取り外し、人工呼吸器さえ取り外し、生存の可能性の高い患者に装着する、究極の選別が行われているらしぃ。



 日本でも、地震などの広域災害が発生した場合、ケガ人等の重症度に基づいてトリアージ・タッグが使用される場合が在るんじゃが・・・。



 果たして、日本でも医療崩壊が起こった時、日本の医療現場で同じ事が出来るじゃろぉか?・・・医師がそれを行ったら、「それは仕方が無い事だ」と、患者や家族は納得できるじゃろぉか?



 全ての日本人が、想定される事も、想定外の事態が発生した時も、それに備える為の「覚悟」を持たんにゃぁいけん時期が迫っちょる様に思うんじゃった。



 国や政治家とて同じ事じゃ。



 そもそも、政府や与党や野党も含めて、早期に対策や決断を出来なかった大きな要因の一つが、「2020東京オリンピックの開催」じゃった。



 これさえ無かったら、もっと早期に、様々な有効な対策が取られちょったじゃろぉと儂は思うんじゃった。



 来年に開催が延期されたとは言え、どぉ考えても、来年の内に、世界中を覆いつくした「2020チャイナウィルスパンデミックが、終息して、世界中の人々が東京に集まって、スポーツの祭典が開かれる事を、笑顔で喜び合える状況になるとは、到底思えんのんじゃった。



 強い覚悟を持って、その決断を早急に行う必要が在ると、儂には思えるんじゃった。



 「オリンピックが開かれんでもえぇじゃぁないね。作った施設は元気に成ってから利用すりゃぁえぇじゃろぉ。命あっての物種よ。」と、儂は声を大にして言いたい。



 そして、日本人が一致団結して、新型コロナウィルスと戦い、1人でも犠牲者を減らす為に、「強い自覚と責任感と覚悟」を持って、一日一日を確りと生きて行かんにゃぁいけん時じゃと思うんじゃった。・・・アジアの片隅より 

右往左往




 昨日(4月16日)、政府は、7都府県に出されていた緊急事態宣言を全国に拡大すし、新型コロナウィルス感染症の感染拡大を防ぐため、外出の自粛を呼びかけ、人との関わりの削減を促す事を発表した。



 期限は、4月16日から5月6日までとされたんじゃが・・・。



 また、安倍首相は16日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策として、すべての国民1人あたり現金10万円を給付する方針を表明した。



 所得制限は設けない見通しで、安倍首相「全国すべての国民の皆様を対象に、一律1人あたり10万円の給付を行う方向で、与党において再度検討を行って戴く。」とし、既に決まっている減収世帯に限った30万円の給付を撤回し、代わりに、すべての国民に10万円を給付する方針を表明したんじゃが・・・。



 これにより、20日に国会に提出する予定だった2020年度の補正予算案は組み替えられるらしぃ。



 儂の心の声・・・『連立しちょる公明党の山口委員長から提言されたらコロッと変わるんかいのぉ‼・・・ぶれ捲っちょるのぉ。切り替えた理由は、それだけじゃぁなかろぉが、端っから、この額で行ってくれちょりゃぁ、なんぼうか気持ちがえかったのに・・・処で、財源は大丈夫なんかいね⁇』
 
 
会談する野党の幹部達 此方より寸借



 安倍晋三首相が一律10万円の現金給付に向け、2020年度補正予算案の組み替えを指示したことについて、主要野党は、「前代未聞」「総辞職に値」などと方針転換を一斉に批判したらしぃんじゃが・・・。



 立憲民主党枝野幸男代表は、自身のツイッター「遅きに失した」と指摘し、「政府が予算案をぎりぎりになって組み替える前代未聞の事態に陥った。ガバナンスの問題だ‼」と非難したんじゃが、給付を決断したことは歓迎したらしぃんじゃった。


 儂の心の声・・・『あんた等が、言いよった様になるんじゃけぇ良かったじゃぁないね。ヤイヤイ言ぅて揉めたら、余計に給付が遅れるけぇ、早ぉに折り合いを付けてよ。・・・それより、日本の国会議員が、「ガバナンス」とか、年寄りに分かり難い横文字をつかいんさんなや。・・・あんたは小池都知事の信奉者か‼・・・「意思決定組織」とか「合意形成機構」とか、日本語で喋ってくれんさいや。』



 国民民主党玉木雄一郎代表は、記者会見で空前絶後だ。(組み替えで)給付が遅れる責任は首相にある。」とした上で、与野党党首会談を要求したらしぃ。


 儂の心の声・・・『何が「空前絶後」なら‼・・・。あんたぁサンシャイン池崎か‼・・・何でも首相や与党の所為にするんは、風が悪りぃ(広島弁・恰好悪い、世間体が悪い)けぇ止めんさいや。』



 共産党小池晃書記局長は会見で、「政権の危機管理能力、ガバナンスの欠如は目を覆うばかりだ。内閣総辞職に値する事態だ‼」と、指弾したらしぃ。


 儂の心の声・・・『何でも批判したり、反対すりゃぁえぇ言ぅモンじゃぁ在りゃぁへんで‼・・・ちぃたぁ状況を考えてモノを言わんにゃぁ・・・今、内閣総辞職したら、それこそ大変な事に成るで‼・・・』 
 
 
 
 
 新聞を読んだり、テレビのニュースを見よったら、益々、政治不信に陥るわ・・・。
 
 
 
 
 『右往左往せんと、早ぉ決めて、早ぉ実行してくれんさいや‼』




 それこそ、『一致団結』して、新型コロナウイルスの猛威と戦っていかんにゃぁいけん時じゃと思いよるんじゃが・・・アジアの片隅より

一杯の珈琲から・・・

星野源氏と愛犬を抱いて寛ぐ安倍首相 此方より寸借



 『阿部首相が優雅に珈琲を飲む動画』が、世間で非難の的になっちょるんじゃが・・・。



 安倍晋三首相が12日、ツイッターを更新し、星野源氏(39歳)が歌う「うちで踊ろう」とともに、自宅ソファで愛犬のミニチュアダックスフントのロイを抱く姿や、カップ片手にくつろぐ様子を公開したんじゃが・・・。 



 「ステイホーム」を訴えるのが狙いとみられるが、世の中の混乱をよそに優雅にくつろぐ姿にネットは騒然としたらしぃ。



 同日夜までに30万を超える「いいね」が押される一方、「この国の首相は貴族か」と批判も殺到したらしぃ。



 星野源氏がギターを手に歌う動画とともに、カジュアルな服装の首相はロイを抱いたり、カップ片手に飲み物を口にしたり・・・。



 本を読み、テレビのリモコンもいじった。



 「友達と会えない。飲み会もできない。ただ、皆さんのこうした行動によって多くの命が確実に救われています。そして、今、この瞬間も過酷を極める現場で奮闘して下さっている医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。

 「いつかまた、きっとみんなが集まって笑顔で語り合える時がやってくる。その明日を生み出すために今日はうちで…。皆様のご協力をお願いします。とツイートしたが、あまりに優雅にくつろぐ姿に、「くつろいでいる場合じゃない人が日本にたくさんいますよ。」と、批判的な投稿が殺到したらしぃ。



 「何様のつもり!」は、トレンドワード入りしたらしぃんじゃが・・・。



 極め付きは、野党議員の誰某じゃったかが、国会の予算委員会じゃったかで批判しよったんじゃが、儂に言わしゃぁ、『そがいな、どぉでもえぇ事を質問して大切な時間を無駄遣いせんと、重要な事柄だけを真剣に審議しんさいや‼』と、言いたかったんじゃった。



 『阿部首相も、結構、大変な思いをしながら働いちょってじゃろぉ・・・能天気な御嬢様奥さんの尻拭いもせんにゃぁいけんし、あの奥さんと何十年もつろぉちょる(広島弁・連れ添っている)辛抱人なんじゃけぇ、珈琲を飲む動画ぐらい堪えちゃげんさいやぁ。・・・』とも思うんじゃった。



儂の好きな喫茶TAKIの珈琲 此方より寸借



 どぉ言う意図やメッセージが在るんかは、儂にゃぁよぉ分らんのんじゃけど、悪意は無いんじゃろぉけぇ、鷹揚な心持で、笑ぉて堪えちゃげりゃえぇんじゃが・・・。



 皆、コロナ禍でストレスが溜まって、鬱憤が晴らしたいんじゃろぉか?・・・。



 皆も、珈琲でも飲んで、チョッとリラックスしてみるんも、えぇかも知れんねぇ・・・そぉ言やぁ、儂も、此の処、珈琲を飲みに行っちょらんのんじゃった・・・コロナに感染するんも、感染させるんもいびせぇけぇ(広島弁・怖いから)ねぇ・・・。



 職場に行くのにゃぁ、雨の日でも原チャリで行きよるし、殆ど人と接触せん様に心掛けちょるんよ・・・職場と長男も含めて、人と話をするんは、一日に5~6人じゃねぇ・・・お互いにマスクをして小声で距離を取って話すんよねぇ・・・。


 日曜日は、一日中、長男と二人だけで過ごしたねぇ・・・馴れっこじゃけぇ、苦にやぁならんけど・・・。



 首相を批判する事で、人々の鬱憤の捌け口に成ったんじゃったら、一定の効果が有ったとも言えるんじゃが・・・。



 ネット上の「何様のつもり!」の書き込みを見て、


 『お坊ちゃまだからさ・・・』と、問わず語りを呟いて、ほくそ笑んだんじゃった。・・・アジアの片隅より