『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

「春の交通安全週間」が始まったんじゃが・・・

「春の全国交通安全運動2019」  此方より寸借


 今年の「春の全国交通安全運動」は、令和元年5月11日(土)~20日(月)、つまり、今日から始まったらしい。


 例年じゃと、4月の前半に実施されるんじゃが、今年は、4月に統一地方選挙が行われた関係で5月にずれ込み、その上に、「平成」から「令和」への改元が行われた関係で、この日程になったらしぃんじゃった。


軽乗用車が園児らの列に突っ込んだ事故現場  此方より寸借 



 「交通安全運動」と聞くと、どうしても、先日(5月8日)の午前10時15分ごろ、大津市大萱六の県道交差点で、乗用車と軽乗用車が衝突し、その弾みで軽乗用車が歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた二~三歳の保育園児13人(男児5人、女児8人)と保育士3人の列に突っ込み、伊藤雅宮(がく)君(2歳)が大動脈破裂などで、原田優衣(ゆい)ちゃん(2歳)が心破裂で死亡し、更に、2歳の男児が意識不明の重体となり、他に、男児3人と女児5人が骨折などで重傷を負い、女児2人と保育士の女性3人が打撲などの軽傷を負った悲惨な交通事故を思い起こして仕舞うんじゃった。


 現場は、琵琶湖に架かる近江大橋の南側で、信号のある丁字路を、県道から右折しようとした新立文子容疑者(52歳)の乗用車と、県道の対向車線を直進してきた下山真子容疑者(62歳)の軽乗用車の右前部同士が衝突し、その弾みで、軽乗用車は方向が左に逸れ、信号待ちをしていた保育園児達を直撃したんじゃった。


 悲惨で恐ろしい事故じゃった。



 じゃが、儂は、この事故に、別の恐ろしさを感じるんじゃった。


 それは、この事故を起こした容疑者が、昼間から酒を飲んで泥酔した粗暴な男でも無く、煽り運転を喜びとする精神の壊れた男でも無く、普通の主婦だったと言う事じゃった。


 その上に、園児達を直接殺傷したのは、過失が少ないとされる下山容疑者が運転しよった、直進していた軽乗用車じゃったと言う事なんじゃった。


 ほんのチョットの気の緩みが、この悲惨な事故に繋がったらしぃんじゃが・・・。



 普段は、想像もせん事じゃが、「誰もが加害者になる可能性が在る」と、言う事を、この事故は如実に物語っちょるんじゃった。


 自分が自動車を運転せんからと言って、無関係とは言えん。


 スクーターや自転車だろうと、歩行者で在っても、交通法規を無視して自動車の進路を遮り、そえを避けようとした自動車が保育園児達を直撃したとしたら・・・。


 誰もが加害者に成る可能性が在ると言う事なんじゃった。・・・恐ろしい話じゃ・・・。



 期間中は、交通違反の取り締まりが厳しくなるから・・・」と、言う事じゃぁ無しに、これを機に、誰もが交通ルールやマナーを守って、思い遣りの在る行いを心掛けて、あんな悲惨な事故が起こらん事を願うばっかりなんじゃが・・・アジアの片隅より