『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・『最悪のシナリオ』

者を治療する赤十字社所属の看護師  此方より寸借



 1914年7月28日から1918年11月11日にかけて、連合国中央同盟国の戦闘が繰り広げられた第一次世界大戦は、1918年1月から1920年12月までに世界に猛威を振るった「1918年パンデミック・スペイン風邪」によって、全世界が大打撃を受けた事に因り、戦闘の継続が困難となり、休戦に至る大きな要因の一つと成ったらしぃんじゃった。



 また、ドイツの敗北は戦闘継続が不可能になった訳では無く、スペインかぜが全世界に流行し、100万人に上るドイツ人兵士が患って戦闘不能だったにもかかわらず、大衆が「愛国へのよびかけ」に応じなかった事と、ユダヤ人、社会主義者共産党員によるサボタージュによるものだったとされた、『背後の一突き』 と言う都市伝説が生み出され、後に、極右やナチスプロパガンダに利用される処となったんじゃった。



 第一次世界大戦の戦争状態は、正式には、休戦協定が締結された後も7か月続き、ドイツが1919年6月28日にヴェルサイユ条約に署名するまで続いたんじゃった。



 第一次世界大戦が勃発した当初から、各国の栄養事情や衛生管理の体制が極めて悪く、寄生虫による発疹チフスで、1914年のセルビアだけでも20万人の死者(うち兵士は7万人)が出たり、1918年から1922年まで、ロシアでは2,500万人が発疹チフスに感染して300万人が死亡し、1923年にはロシアで1,300万人がマラリアに感染したんじゃった。



 これだけでも、戦争どころじゃぁ無い状況じゃったのに、スペイン風邪が大流行した1918年には、ヨーロッパでは、少なくとも2,000万人が死亡し、これにより徴兵対象となる成人男性の死者が急増し、補充兵力が無くなりかけた事が、同年の休戦の一因とも言われちょるんじゃった。



 1920年12月まで、スペイン風邪の猛威が続いた為、終戦はしたものの、スペイン風邪による混乱や恐怖は続き、人的被害も去る事ながら、経済的な影響も甚大で、戦後の復興もままならんかったんじゃった。



 世界中でスペイン風邪が猛威を振るい、敵も味方も戦争どころではなくなった状態に中で、曖昧な形で戦争が終結される形になったんじゃった。



 第一次世界大戦の犠牲者は、戦闘員および民間人の犠牲者の総計として、約3700万人と言われちょるんじゃが、その中には、スペイン風邪や腸チフスマラリアなどの感染症に因る死者や、栄養不良による餓死者も多く含まれる為、戦闘によって直接、命を失った犠牲者は、半分にも満たないとも言われちょるんじゃった。



 『1918年パンデミック・スペイン風邪』の犠牲者は、死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されている。



 此の死者数に大きな開きが在るのは、元々、別の疾患を持って居た患者が、スペイン風邪を発症した場合、元々の疾患で死亡したのか、スペイン風邪との合併症で死亡したのか判断が出来なかった為とか、栄養失調で飢餓状態に在った者が、スペイン風邪に感染して重篤化して死亡した場合、どちらで死亡したか判断できない場合があり、「死因をどうとらえるか」で、差が出ているらしぃんじゃった。



 何れにせよ、第一次世界大戦の犠牲者よりも、『1918年パンデミックスペイン風邪の犠牲者の方が遥かに多い事は間違いないんじゃった。



 スペイン風邪は戦争より猛なり』・・・それ程に凄い感染症じゃった。



 儂の父方の祖父の熊太郎は、当時、特務大尉として台湾の台北市に駐留していた部隊に配属されちょったらしい。



 祖父は、一般の兵士と異なり、渋川一流柔術の達人として知られて居り、海軍の特務大尉という肩書で、兵士の教練の為の指導者として任にあたっていたらしぃんじゃった。



 スペイン風邪が流行した時、台湾でも相当の感染者が出て、軍の野戦病院が特設されたが、余りの患者の数に間に合わず、大した治療も出来ぬまま、患者が死ぬのを待って、死体を処理する仮置き場の様な感じだったと、子供の頃に何度となく聞かされた事を、インフルエンザが流行する度に、父が話しておりました。



ナチズムの政治集会におけるアドルフ・ヒトラー(1930年10月、ヴァイマルにて) 此方より寸借



 「スペイン風邪第二次世界大戦を引き起こす要因の一つとなった。」と、唱える学者は多いぃんじゃが、儂もそう考えちょるんじゃった。



 第二次世界大戦が勃発した、「第二次世界大戦の背景」については、様々な国際情勢や各国の利害関係や複雑な経緯が絡み合っていて、単純に語る事は出来んのじゃが、「1918パンデミックが、少なからず影響を及ぼした事は間違いないじゃろぉ。



 1919年1月18日から開会された「パリ講和会議」では、第一次世界大戦における連合国が、中央同盟国の講和条件等について討議した。



 これによって、ヴェルサイユ体制が確立されたんじゃが、戦勝国である連合国と、敗戦国である中央同盟国との間で交わされた、賠償金や領土の譲渡等で、大きな不平等感や負担が生じたり、国土が分断されたり、抑圧されていた地域では独立の機運が高まって新たな国が生まれ、世界は混沌とした情勢となった。



 植民地を持つ大国は、自国と植民地による排他的な経済圏(ブロック経済)を作り、植民地を持たない(もしくはわずかしか持たない)国々は新たな植民地を求めるべく近隣諸国に進出して行ったんじゃった。



 


 国土が戦地と成らなかったアメリカが独り勝ちした形と成って、世界の経済の中心地が、ロンドンからニューヨークへと移り、戦勝国の中でも格差が生まれて、イタリアの様に鬱憤が溜まる国が出て来て、各国とも自国の利益だけを優先する考え方が主流となる中で、極右政党が支持され、ファシズムが台頭し、ドイツではヒットラー率いるナチス党が政権を握るに至ったんじゃった。



 日本は、戦勝国側に着いた為、ドイツの所有していた山東半島の旧ドイツ権益を獲得したが、列強諸国との中国大陸における利権の対立や、人種差別撤廃要求を破棄された日本の欧米への不信感が増して行き、欧米との距離をとる様に成り、1931年に勃発した満州事変などのそれまでの軍事行動の結果として、中国大陸北部を中心とする土地をさらに占領し、1932年には元首として清朝愛新覚羅溥儀を執政とした満州国を建国し、1937年には盧溝橋事件をきっかけとして日中戦争(支那事変・日華事変)が勃発して、大きな戦乱の渦に突入して行ったんじゃった。



 スペイン風邪の猛威が、人々の命と健康を奪い、将来に対する不安を増大させ、社会の混乱に拍車を掛けて事態を深刻な方向に誘って行ったんは疑いの余地の無い処じゃろぉ・・・。



アビガン無償供与などイランを支援  此方より寸借



 2020年 04月11日 のブログ記事、「新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・危惧する事 」で、「新型コロナウィルス感染症自体よりも、新型コロナウィルス感染症に因って引き起こされる、人の心の荒廃や、経済の衰退や、社会不安の方が、遥かに恐ろしいと思うんじゃった。」と、語ったんじゃが・・・。



 将に其処なんじゃった。



 地震や水害などの大規模な天災や、今回の「2020チャイナウィルスパンデミック」の様な、大規模な感染被害が出ると、それを利用して悪事を働いて利を得ようとする不逞の輩が出現する。



 それは、マスクや消毒液を買い占めて、不当な高額で転売しようとする者や、最近では、外出の自粛によって、自宅でのパンや焼き菓子造りの需要が高まった事に目を付けた転売ヤーが、小麦粉やホットケーキミックスドライイーストやベーキングパウダーを買い占めて、不当な高額で転売しよるらしぃんじゃが・・・。



 日本は、この期に及んでも、平和ボケの有難い国である。



 何の処罰もされずに放置されちょる。



 戦前じゃったら、転売ヤーなどと言った、人の不幸や窮状に付け込む不逞の輩は、警察や憲兵隊に片っ端からしょっ引かれて、それ相応の報いを受けたじゃろぉが・・・。



 戦前の制度や政治体制にも、良い部分は沢山有ったと、儂は思ぉちょるんじゃが・・・。



 せめて、脱税とか何某かの容疑で、制裁を加えて貰いたいもんじゃが・・・。



 こう言った「小物」はさておき、この混乱に乗じて、国家転覆を計ったり、他所の国の領土や資源を不当な方法を用いて奪おうとする「大物の不逞の輩」が出て来るんじゃった。



 こうした「大物の不逞の輩」は、人々の中に在る、不安や不満を巧みに利用して、自分達の都合の良い方向に民意を誘導し、自分達の目的を達成する為に最大限に利用するんじゃった。




 一人一人の不満の声は小さくても、民意として集まれば、巨大な力となり、「大物の不逞の輩」の意のままに操る事が出来るようになるんじゃった。






 行き着く先は、第三次世界大戦で在る。






 儂が生まれ育って、今も生活しよる広島じゃぁ、年がら年中反核平和」を叫び続けよるし、他所の地域よりは、反核平和」の意識が強いとは思うんじゃが、それでも、同盟国であり、核の傘をさしてくれているアメリカ合衆国が、「戦争」へと舵を切れば、否応なしに戦争に巻き込まれる手筈になっちょるんじゃった。



 現在、アメリカと中国が険悪な関係に在るけぇ、アメリカVS中国」かと言うと、そうとも限らんのんじゃった。



 嘗ての、「朝鮮戦争」や、「ベトナム戦争」の様な、限定的な地域紛争を、大国が東西もしくは南北に別れて後押しをする、代理戦争に成るかも知れんのんじゃが、次回の戦争は、「2020チャイナウィルスパンデミックによって、世界中の国が大打撃を受けちょる分、参戦して戦勝国としてお零れに預かろうと言う国が多いぃじゃろぉけぇ、規模は拡大する可能性も高いんじゃった。



 「核兵器」の影が見え隠れするけぇ、戦争に踏み込みにくいと考えがちなんじゃが、遣る時にゃぁ遣るじゃろぉ・・・。 



 「核兵器を使わない限定の戦争」と言う事も考えられるし、もし核兵器を使ったとしても、限定的なモノで収まるじゃろぉし、多分、長くても1ヶ月足らずで、戦闘は終わるじゃろぉと思うんじゃった。



 もし、核兵器を使うなら、「北斗の拳」の世界の様に、国家迄崩壊する程の、中途半端な使い方は、反ってせんじゃろぉけぇ、真剣に遣ったら、少なくとも、人類は滅亡するじゃろぉと思うんじゃった。



湖南省長沙、反日運動の暴動で略奪に遭い放火された日系デパート(2012年9月16日) 此方より寸借



 アメリカが「戦争」と言う選択を決定した場合、相手が何所の国であろうと、日本が参戦を拒否しようと、否応無しに巻き込まれる。



 例えば、首相が参戦拒否を表明し、自衛隊員全員が自宅待機をして、参戦の意志が無いと言うアピールをしたとしても、そんな事とは無関係に、敵国のミサイルは、日本の米軍基地にも、自衛隊の基地にも、恐らく民間の施設にも飛んで来るじゃろぉ。



 勿論、原子力発電所も標的にされるかも知れん・・・日本を滅ぼすのに、核弾頭など必要ないんじゃった。



 どんな戦争に成るかは分らん。



 不確定要素が多過ぎるけぇ・・・。



 じゃが、一つだけ解っちょる事が在る。



 『勝つも地獄、負けるも地獄』と、言うことじゃった。



 負ければ、例えば相手が中国ならば、現在の香港の様に蹂躙され、新疆ウイグル自治区少数民族の様な扱いを受けるかも知れん。



 相手がロシアなら、敗戦後のシベリア抑留の強制労働を思い起こせばいいだろう。



 相手が南北朝鮮なら、此れまで報じられて来た報道を思い起こしたら良いだろう。



 負けて従属国となる事は楽じゃと思う。



 戦後75年間、アメリカの従属国として耐えて来たんじゃけぇ、どぉって事ぁ無いんよ。



 実は、戦勝国に成る方が恐ろしい。



 と、言うか、戦争に勝つにしろ負けるにしろ、中国の現体制が急激に崩壊して、中国国内が無政府状態となり、難民が流出して来る事が恐ろしいんじゃった。



 儂は随分前、2015年10月2日(金) のブログ記事『シリア難民に纏わる私の世迷言・・・最終回』の中で、若し何らかの要因で、現在の中国の体制が崩壊し、大混乱をした場合、難民として日本海や東支那海を渡って押し寄せて来たとしたら、日本は崩壊すると書いたんじゃった。



 中国の人口は凡そ14憶人・・・10分の1が難民(シリアでは人口の4分の1が難民となった)に成ったとして、ザックリ少なく見積もって、その一割が日本に難民として渡って来たとしたら、1400万人になるんじゃった。



 年間、数十人しか難民を受け入れん日本が、これを受け入れる事は到底出来んのんじゃが、シリア難民などの時と違ぉて、隣の国じゃけぇ断る理由や言い訳も難しいじゃろぉ・・・戦勝国じゃったら立場上断り難いじゃろぉし・・・。



 ボートピープルとなって、日本海や東支那海を越えて来る中国人・・・。



 入国審査もパスポートも要らない、「難民」と言う名の「水戸黄門の印籠」の様な天下御免の御墨付きを持って攻め込んで来るんじゃった。



 今の北朝鮮の様な暴力的な国家で在れば、威嚇の為に、ボートに向けて機銃掃射をして脅して追い返したり、逆に、これ幸いと受け入れて、奴隷のように扱って強制労働をさせるんかも知れんが、そんなことは出来んじゃろぉ。



 殆どの難民は、命からがら逃げ伸びて来た善良な人達なんじゃろぉが・・・。



 皆さんは、尖閣諸島の国有化に端を発した中国での反日デモにより、日系企業が相次いで襲われた際、日系の百貨店が襲われて、10億円にも及ぶ商品が略奪された事 を憶えて居られるでしょうか?



 その時に、略奪を行ったのは、中国マフィアでも強盗団でも無く、混乱に乗じて豹変した一般市民なのでした。



 中国では、暴動や災害が発生する度に、こうした一般市民による略奪が平然と行われる様です。



 全ての中国人が、そうとは言いませんが、遣って来る難民の中には、そうした悪しき輩も少なからず混じって居る事は間違い在りませんし、蛇頭 などの凶悪な犯罪集団のメンバーも含まれて居るに違い在りません。



 日本に遣って来る難民の数を、中国の人口の100分の1として考えても、1400万人を越える難民を受け入れる事など、到底、可能とは思えん。



 世界中を探しても、そんな国は無いじゃろぉ・・・。



 しかし、その様な状況に成れば、世界中から求められるのは間違い無い。



 大量の難民が押し寄せ、失業者が溢れ、食料が枯渇し、犯罪が多発して、日本の安全と秩序が崩壊し、日本の国家が滅ぼされる。



 これこそが、「儂が恐怖を感じる最悪のシナリオ」です。



 よぉ、デモや集会に参加して、「安保反対」「反戦平和」と連呼し、政府を批判し、ヒーローにでも成った様なドヤ顔で、インタビューに答える若者を見掛ける。



 じゃが、1400万人を越える中国難民が遣って来た時、「ようこそ日本へ」と、笑顔で迎える事が出来るのでしょうか?   最初は可能かも知れん・・・じゃが、中国難民に由って自分が職を失ったとしたら・・・中国難民に由って自分の財産が略奪されたとしたら・・・中国難民に由って自分の両親が惨殺されたとしたら・・・中国難民に由って自分の妻や恋人や姉妹が強姦されたとしたら・・・中国難民に由って日本の国が乗っ取られ、自分自身がが、ウイグル族少数民族の様に、奴隷の如く扱われたとしたら・・・それでも、中国難民を許せるじゃろぉか?



 国の安全保障とは、そうした事柄への危機管理も含まれちょる筈じゃと儂は思う。



 じゃけぇ、人生を擦り減らして稼いだ金を「税金」として納めるし、そうする義務があり、そうする価値が在るんじゃと思う。



 勿論、日本政府も、新型コロナウィルス対策だけじゃぁ無しに、広い意味での危機管理に対する意識を高め、様々な状況に対応しうる体制を強化して行く必要が在るんじゃが・・・。



 今日(令和2年5月6日)までとされちょった、緊急事態宣言の延長が、5月4日、安倍首相の記者会見で発表された。



 無難な選択を決定したと言えるじゃろぉ・・・。



縄文時代後期の想像図  此方より寸借 



 縄文時代は、今から約1万2千年前から2500年前まで,約1万年間も続いた長い時代じゃった。



 その時代に大きな変革を齎した大事件が発生したんじゃった。



 大陸からの渡来人の流入で在る。



 長きに亘って安寧の世が続いた「周」の世が終わりを告げ、中国の各地で群雄割拠する戦乱に明け暮れる「春秋戦国時代」が訪れたんじゃった。



 戦乱を遁れ、理想の国を求めて、多くの民が流浪の旅をした。



 『孔子』も、その一人で在った。



 舟に乗り、海を渡った者も在ったろう・・・所謂、難民である。



 進んだ大陸の文化や技術、特に稲作をはじめとした農耕文化は、革命を齎したんじゃった。



 彼等は先住した民族と結び、「弥生人」を成し、「弥生時代」を形成し、後の日本を築く礎となったんじゃった。



 儂の一族に伝わる古文書による伝承じゃと、土師氏は、渡来人の末裔である事が伝わって居る。



 儂の遠い、遠いぃ、ずっと遠いぃ先祖を辿ったら、中国人と言う事じゃろぉが・・・。



 困った時はお互い様じゃし、誰がいつ難民になるかも知れんし、困った相手に温かな手を差し伸べるんは世の常じゃけぇ・・・。



 じゃが、食料自給率が四割を切っちょる日本に、1000万人も2000万人も、一遍に来られても負えりゃぁせんがぁ・・・。



 中国じゃぁ、感染を抑え込めたけぇ言ぅて、制限を解除して行きよるんじゃが、ほんまに大丈夫なんじゃろぉか?



 儂は、「天安門事件」以来、中国の体制が急激に崩壊して、爆発的な数の難民が流出する事に恐怖するんじゃった。



 中国が、徐々に民主化して行って呉れる事を望んじょるんじゃった。



 新型コロナウィルス(チャイナウィルス若しくは武漢ウィルス)の、特効薬が開発された訳でも、ワクチンが開発されて世界中に普及した訳でも無いのに、「ウィルスに勝利した」とは妄言も甚だしい。



 抑々、スペイン風邪の病原体であるA型インフルエンザウイルス感染症さえ、タミフルなどの特効薬が開発され、毎年の様にワクチンを接種してでさえ、日本でも、毎年2000人から5000人の死者が出て、大流行した年には、1万人ほどの死者が出るらしい。



 遭遇してから100年も経っちょるのに、ウィルスに勝利しているとは言い難い数字じゃ・・・。



 100年掛けて、特効薬やワクチンを開発する中で、感染者も出るし死者も出るが、「A型インフルエンザウイルス」との付き合い方を身に付けて来て、折り合いを付けて来たと言う事じゃろぉ。 



 「チャイナウィルス」の日本での昨日までの感染者数は、約15000人で、死者は566人じゃった。



 「チャイナウィルス禍」の騒ぎで、「A型インフルエンザウイルス」の話題がサッパリ出てこんけぇ分らんのんじゃが、感染予防の対処法はどちらも同じじゃけぇ、国民全員が除菌・手洗い・嗽・マスク着用に「三密」を心掛けた御蔭で、通常のインフルエンザの流行も抑えられたと言う事じゃろぉか?



 じゃったら、通年なら、数千人も死者が出る通常のインフルエンザでの死亡者数が、確実に抑えられたんじゃろぉけぇ、「チャイナウィルス禍」の功罪の「功」の部分も在ったという事じゃろぉ。



 儂と同じ事を阿部首相が発言したら、即辞任せぇと言われるじゃろぉけど・・・(笑)・・・普通のオジサンは気楽じゃ♪・・・。



 よぉ、「集団免疫力」を付けるとか言われちょるんじゃが、それまでには何人が感染し、何人が死亡して、何時までかかるんじゃろぉか。



 譬え、特効薬が開発されて、有効なワクチンが開発されて容易に摂取が可能に成ったとしても、A型インフルエンザウイルス感染症で亡くなる人が大勢居る様に、チャイナウィルス感染症で死亡するリスクが無くなる訳じゃぁ無いけぇ、儂の様な重篤化因子の多いぃ人間は、死ぬまでチャイナウィルスの恐怖に怯えながら暮らして行かんにゃぁいけんのんじゃろぉ・・・。



 今日は5月6日・・・凄いゴールデンウイークじゃった。 



 コンビニに買い物に行くのにマスクを装着・・・信号で待っちょる間、初夏らしい日差しに、『ハァ~ァア♪・・・暑ぅ成って来たら、何時までマスクを着けられるじゃろぉか・・・』と、思いながら、一瞬、空を見上げたんじゃった。・・・アジアの片隅より