『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

選挙の結果・・・

広島市庁舎 此方より寸借

 

 昨日は、広島市の市長選挙と、市議会議員選挙が在った。

 

 県議会議員選挙も合わせて在ったんじゃが、広島市内じゃぁ、大方の選挙区で立候補者が定員を超えんかったけぇ、儂の選挙区は無投票じゃった。

 

 要らん金を使わんけぇ、えぇようなモンじゃが、活気と活性化に欠ける様な気もするんじゃった。

 

松井一實広島市  此方より寸借

 

 結果は、現職の松井一實市長が、295,038票(85.4%)を獲得し、川后和幸候補や金子和宏候補の10倍以上の票を得る圧勝じゃった。

 

 

 選挙が公示された頃じゃったかに、近所のお好み焼き屋に集まっちょったオバチャン達が、「松井さんが立候補した時点で、はぁ当選確実の花飾りが付いちょるんよねぇ。」と、笑いよられたんじゃが、全く持って、その通りの結果じゃった。

 

 

 ただ、冴えんのは、投票率が36.62%じゃった事じゃった。

 

 

 前回の投票率が、42.68%じゃったのに、それを大きく下回る投票結果で、まぁ、松井市長が圧勝するんは、投票する前から目に見えちょったし、特別な選挙の争点も無かったけぇしょぉが無い言やぁしょぉが無いんじゃが・・・。

 

 こっちの選挙の方こそ、要らん金を使わんでえぇけぇ、無投票になりゃぁえかった様な気もするんじゃが、選挙を行う事の意義と言うモノも有ろぉけぇ、落選された二人の候補の健闘は称えたい気もするんじゃった。

 

 

 「国際平和文化都市」の長として、松井市長にゃぁ尽力して戴きたいとは思ぉちょりゃぁするんじゃが・・・。

 

 

原爆ドーム  此方より寸借

 

 それにしても、投票率が36.62%じゃ言ぅなぁ冴えん話じゃ・・・3人に1人しか投票に行っちょらん事になる。

 

 平成27年(2015年)6月17日に、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が、参院本会議で全会一致で可決、成立し、平成28年(2016年)6月19日に施行されたんじゃが、若者の政治への関心や、投票する事への意欲は薄い様で、『若者の政治への積極的な参加を促す』と言う、公職選挙法改正の大きな目的は、的を外れて仕舞ぉた事は否めんのじゃった。

 

 今回の選挙じゃぁ、投票所へ、手押し車を押したり、杖を突いて来られる年配の方の姿を、よぉけ見掛けたし、勿論、若者の姿も見かきゃぁしたんじゃが・・・

 

 

 今回の選挙の投票に関する、細かなデータが、未だ出されちょらんけぇ明言はできんのんじゃが、ピンコラピンコラ跳ね回れる若者と、押し車を押したり、杖を突いてじゃなぁと投票所へ来られん年配と、どっちが来良いか言やぁ、若者の方が来良いに決まっちょるんで、・・・じゃのに、多分今回も、60歳以上の高齢者と、10代から20代の若者の投票率を比べたら、高齢者の方が、圧倒的に投票率が高いんじゃろぉけぇ、ほんまに冴えん話なんじゃった。

 

 

 此れと言った論点も無いし、松井知事をはじめ、市政・県政が、無難に行政を熟して来ちょる、「保守王国広島」じゃぁ、若者一人一人の政治への意識や、投票する事の重要性を切実に感じる場面や体験も無いのも理解できるんじゃが・・・。

 

 この「平和ボケの微温湯」に浸かっちょる内に、とんでもない事態に、知らず知らず引きずり込まれよるかも知れんのんじゃが・・・。  

 

 儂は、選挙に投票に行かんかった若者に問いたい‼・・・

 

 

 「何故、君は投票に行かんかったんか?」じゃぁ無い。

 

 原爆ドームや、平和資料館を訪れちょる観光客に、『私は広島で生まれ育ちました。核兵器や戦争にも反対で、平和は好きです。でも、選挙の投票には行きません。政治には興味が有りませんし、私一人が投票しても意味が無いからです。』と、恥ずかしげも無く、自信を持って語れるのか?」と、若者に問いたい‼

 

 

 若者達は、儂に何と答えて呉れるじゃろぉか?

 

 

 儂には、有権者の3人に1人しか、選挙の投票に行かん事が、「国際平和文化都市」を、臆面も無く、堂々と掲げちょる広島市の実態じゃと、原爆ドームや平和記念資料館を訪れる、日本人も含めた、数多くの世界中の方々に、恥ずかしゅぅて語る事は出来んのじゃった。

 

 

 今日、広島は晴天に恵まれ、暖かかったんじゃが、南風が強ぉて、盛りを過ぎた桜の花びらが風に舞って、桜吹雪の中、川沿いの道を帰宅したんじゃった。・・・アジアの片隅より