『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

新型コロナウイルスとの闘いに思う・・・大きな恐怖(後編)

中国側代表に謝意を表す残留孤児  此方より寸借



 『中国残留孤児』と言うと、儂と同世代か、上の世代の方じゃぁないと、「何ですか?・・・それ⁇」と、聞き返されそぉなんじゃけど・・・。 



 『中国残留孤児』とは、太平洋戦争終了時,現在の中国東北地区 (旧満州) には、約 150万の日本人が居住していたが,帰国の過程で死亡、行方不明となった人々も多く,数万人に上る孤児が生じたと言われる。



 日本政府は、その子供たちの内、両親が日本人であって,日ソ開戦が直接の原因で両親が死亡,もしくは生き別れとなり,当時 12歳以下の者を中国残留孤児と定義しちょって、13歳以上で、自らの意思(命を繋ぐ為に中国人の妻に成った場合が多いぃらしぃ)で中国大陸に残ったとされる女性は、「中国残留婦人」とされ,約 1800人が確認されちょるんじゃった。



 1972年(昭和47年)に締結された、日中国交正常化を機に、帰国していた肉親らは、中華人民共和国に残留させた子供や兄弟の消息を求めて、周恩来へ書簡を送り、中華人民共和国でも、残留孤児探しが開始されたが、文化大革命周恩来の死去、日中両国政府の緩慢さなどから、1981年3月に初めて「残留孤児訪日調査団」47人が来日し、以降1999年11月まで30回で2116人が、肉親との血縁関係確認に訪日したんじゃった。



 儂が大学の一回生の時の事であり、純真な青年じゃった儂は、連日テレビで報じられた、彼等の悲惨な戦争体験や、数奇な運命や、養父母との心温まるエピソードや、心を打たれる祖国への強い思いに、どれだけ涙したか分らんぐらい感動したんじゃった。 



 子供とは言え、前日まで、中国人を搾取し卑下していたかもしれない日本人である。



 それを受け入れ、自分の子として育ててくださったのである。



 これが逆の立場じゃったら、「この支那人め‼・・・」と、卑下し、家畜の如く扱ったかも知れん。



 『何と寛容で温かく大らかな心を持った人達だろう。流石、儒教の国じゃ。』と、感銘を受けたんじゃった。 



 少なくとも、70年前の中国には、こんな素晴らしい魂を持った人達が大勢居ったんじゃった。(中には、悲惨な目に遭った孤児の方も居られたかも知れんが・・・)



 儂は、今も、本質は変わっちょらんと思ぉちょる。



 じゃが、中国共産党一党独裁体制による「揺り籠から墓場までの洗脳」に因って、随分、歪な大男に成って仕舞ぉた気がするんじゃった。



中国「残留孤児」問題の全面解決を求める緊急アピール 此方より寸借



 儂の友人や、数少ない古くからのブログの読者の方は、普段の言動やブログ記事から、「反共主義者」「アンチ中国思想」「アンチロシア思想」「アンチアメリカ思想」の持ち主と言う風に見ちょる様なんじゃが・・・。



 「お前は右翼か‼・・・」と、言われる事も在る。



 いつも言う事じゃが、「この国じゃぁ、隣国に対して正しい事を言うと右翼呼ばわりされる」



 じゃが、決してそうじゃぁ無い。



 共産主義には、良い部分も在ると思ぉちょるし、幼少から四書五経に勤しんで憧れを抱いちょったし、「残留孤児」の事も在って、中国人に尊敬の念を抱いちょるんじゃった。



 子供の頃からの習慣で、中国の事を、支那と呼んだりはするが、卑下する気持ちや、何の悪意も無いんじゃった。



 以前、何度か指摘されたんじゃが、「中華人民共和国」と言う国名は、中国共産党が勝手に名付けた国名で在って、古より、あの地域を支那と呼びよったし、「China」とは、それの音写で在り、支那と呼ばれて目くじらを立てるぐらいじゃったら、オリンピックの表彰台に上がる時、「China」と呼ばれたら、憤慨するべきじゃと思うんじゃが・・・。



 歴史の中で、為政者によって、夏・商・周・秦・漢・晋・隋・唐・宋・遼・夏・金・元・明・清と、国名は変わっても、支那という地名は呼ばれ続けちょったんじゃった。



 「higasisinakai」とキーで打っても、東シナ海としか変換されんのんじゃが・・・「東支那海」とは表記されんのんよ・・・。
 
 
 こがいな些細な所にまで、中国共産党が関与しとるんじゃろぉ・・・大嫌いじゃ‼・・・。



 儂は、中国共産党の、遣る事成す事全てが嫌いなだけなんじゃった。



患者を担架で運ぶ赤十字の職員(1918年パンデミック当時) 此方より寸借






 発生の起源に諸説あるんじゃが、スペイン風邪は、記録にある限り人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)である。  



 第1波は、1918年3月にアメリカのデトロイトサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり、第一次世界大戦の最中であった為、アメリカ軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5月から6月にヨーロッパで流行したと言う説が最も有力らしい。


 第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、変異して病原性が更に強まり、強い毒性に因って、肺炎や臓器不全などの重篤な合併症を起こし、死者が急増して致死率が上昇したんじゃった。


 第3波は、1919年春から秋にかけて世界で流行し、最初に医師・看護師の感染者が多く発生した為、医療体制が崩壊して、感染被害が拡大した。


 この経緯を教訓とし、2009年新型インフルエンザの世界的流行の際には、インフルエンザワクチンを医療従事者に優先接種する事になったんじゃった。



 日本におけるスペインインフルエンザの被害は、かなり正確なので、此処に資料として紹介しておきます。

 第1波・・・1918(大正7)年8月~1919(大正8)年7月・患者数2116万8398人・死者数25万7363人・致死率 1.22%

 第2波・・・1919(大正8)年9月~1920(大正9)年7月・患者数241万2097人・死者数12万7666人・致死率5.29%
    
 第3波・・・1920(大正9)年8月-1921(大正10)年7月・患者数22万4178人・死者数3698人・致死率1.65%

 合計 患者数2380万4673人・死者数38万8,727人・致死率1.63%

 当時の日本の総人口5500万人に対し、約2380万人が感染したとされる。

 現在の人口が、およそ1億2600万人で、当時の2.3倍であるから、この数字を単純に現在に充当すると、凡そで、患者数5500万人・死者数90万人になる。

 死者数45万人とする統計も在るけぇ、これを基準とした場合、現在では100万人を超える事になるんじゃが・・・何れにせよ、恐るべき数字である。



 では、何故、「スペイン風邪」と呼ばれる様に成ったかと言うと、第一次世界大戦中の士気維持のため、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ合衆国での病状や死亡の初期報告は、検閲により最小限に抑えられたんじゃが、中立国として参戦していなかったスペインにおける伝染病の影響は自由に報道されたらしぃ。



 また、スペイン国王のアルフォンソ13世の重病を初めとする多数の記事が、スペインが特に大きな被害を受けたという誤った印象を生み出し、ここからスペイン風邪という呼称が広まったと言われちょるんじゃが、イギリス・フランス・ロシア・アメリカなど連合国側の情報操作の影響が強かったとも言われちょるんじゃった。



武漢市から離れるため駅で順番を待つ人々(2020年4月8日) 此方より寸借



 「新型コロナウィルス感染症の発生源」と目されちょった武漢市の封鎖が徐々に解除されよるんじゃが・・・。



 『信用に値しない中国政府』の言う事を鵜呑みにして大丈夫なんじゃろぉか?



 「1918年パンデミック」時にも、第1波、第2波、第3波と大きな流行が発生し、3年を要して終息したんじゃった。



 世界保健機関(WHO)の発表によると、新型コロナウィルスの名称を「 COVID-19」 と言うらしぃんじゃが・・・。



 可笑しぃ・・・⁇



 例えば、西アフリカ諸国で毎年流行し、毎年20万人以上が感染し、年間死者数が約5000人にも及ぶ「ラッサ熱」は、最初の患者が発生した場所が、ナイジェリアのラッサ村だった事から名付けられたし、「エボラ出血熱」では、最初の感染者の出身地付近で在る、コンゴ民主共和国エボラ川から、エボラウィルスと名付けられたんじゃった。


 これ迄の通例じゃったら、武漢ウィルス」とか「チャイナウィルス」と呼ぶのが自然な成り行きじゃと思うんじゃが・・・。


 中国政府の圧力なんか、中国政府への忖度なんかは分らんが、この事だけをみても、世界保健機関(WHO)の言う事を全く信用できんのんじゃった。



 武漢市の若い眼科医・李文亮氏が、昨年12月末に中国版LINE「微信」の医師仲間のグループチャットに、深刻なウィルスの感染が流行している事実を投稿し、それが「デマ」とみなされ、警察から処分を受けたんじゃった。






 その死の背景から、『当局に暗殺されたのではないか?・・・』と、言う実しやかな話がネット上に飛び交ったんじゃが・・・。



 儂は、李文亮医師が、当局に暗殺されたとは考えとうは無いんじゃが、中共肺炎(新型コロナウイルス感染症)をいち早く警告した女性医師、艾芬女史は、3月に中国メディアの取材で当局の情報統制を批判した後、約2週間消息不明となっており、フランス・パリに本部を置く「国境なき記者団(RSF)」が、中国当局に対して、艾芬医師の近況を明らかにするよう求めている事などからも、疑念を払拭する事は出来んのんじゃった。



活動家を次々逮捕する衝撃の現実 香港情勢  此方より寸借



 武漢市が解放されると言うテレビのニュースを、BGM代わりに聞きよったら、武漢市でインタビューを受けた男が、「本当に素晴らしい‼・・・我が国の体制が素晴らしいから、コロナウィルスとの闘いに勝利する事が出来たのだ‼・・・」と、言う内容の事を、高揚した口調と表情で答えよったんじゃが・・・。



 どぉ考えても、偶々、通り掛かったオジサンに声を掛けたとは思えん内容のコメントで、中国共産党の何某かの部局から依頼を受けた「偽客・さくら」である事は間違い無いじゃろぉが・・・思わず笑けて噴き出して仕舞ぉた。



 じゃが、中国共産党一党独裁体制が、新型コロナウィルス感染症との闘いに、迅速で強い対応を可能とし、終息させる事が出来た。」と、言う思いを、国の内外に印象付ける事が出来た事は、習近平中国共産党にとって、何物にも代えがたい成果じゃったろう。






 これが浸透すれば、政府が強権で強引な政策をとっても、「国家の秩序と治安の維持の為」と言う錦の御旗の下に、全てが正当化され罷り通って仕舞うんじゃった。



 それと、今回の新型コロナウィルス感染症との闘いにおいて、ITやAIの最新技術が使われて成果を挙げた事が話題に成ったんじゃが・・・。



 欧米で行われた最新のアンケートで、「ウィルスの感染予防の為に、個人のプライバシーが侵害されても仕方ないと思うか?」との質問に、「仕方ない」「ある程度は仕方ない」と言う意見を合わせると8割を超えたらしいんじゃった。



 全世界で、ITやAIの最新技術を更に発展させて、国民を完全に管理して行こうとする方向性と強化が進むじゃろぉし、国民も、「その方が安全だし楽だ」と考える者が増えて行くんじゃろぉと思うんじゃった。



 支配する側にとって、これほど都合の良い事は無いじゃろぉ・・・。



民主化運動の中心人物・黎智英(ジミー・ライ)氏(2019年8月18日) 此方より寸借



 香港政府は18日、現職の梁耀忠立法会(議会)議員や「民主の父」と呼ばれる李柱銘(マーティン・リー)元議員ら15人を逮捕した。


 民主化運動を支持しているメディア界の大物で、蘋果日報(アップル・デーリー)を創業した黎智英(ジミー・ライ)氏も含まれる。


 昨年末まで、あれほど盛り上がっちょった香港の民主化運動も、「2020チャイナウィルスパンデミックの広がりの中で、これを口実にして介入して来た中国共産党の権力に呑み込まれて仕舞ぉた形に成ったんじゃった。



蔡英文総統と健仁副総統  此方より寸借



 逆に、コロナウィルスの封じ込めと、中国の介入の封じ込めに成功した、蔡英文総統と民進党政権は、国民の信頼と支持を飛躍的に高めたんじゃった。



  何故、台湾は「2020チャイナウィルスパンデミックの猛威を回避する事が出来たのかについては、「2003年のSARS禍を経験し、新型ウイルスの怖さを、政府も市民も身に染みて理解していた」とか、「中国語による情報をリアルタイムで受け取って分析し、ウイルスに対する封じ込めを最も早く起動した」とか、「台湾は1970年代に国連代表権を中国に奪われてた為、WHOへの正式な参加を認められておらず、中国よりのWHOに対する不信感が強く、WHOの発表や指示に惑わされる事無く、現実的な判断をして行動した」とか、「台湾政府は当初からマスクの重要性を認識し、各家庭に行き渡らせるため、具対的な施策をおこなった」とかが挙げられる。



 しかし、最も大きな要因は、「台湾は、常に中国からの統一圧力を受けており、『中国に気を許してはいけない』と言う意識が明確に在り、『中国を台湾に侵入させない』と言う意識が、チャイナウィルスを侵入させない事に繋がった」と、言えるんじゃった。



 もしも、「2020チャイナウィルスパンデミック」で、スペインやイタリアの様な医療崩壊が発生して、「1918年パンデミック」に匹敵する様な被害が発生しちょったら・・・


 現在の台湾の人口は、当時の日本の人口の約半分じゃけぇ、そのまま当て嵌めたら、患者数は1200万人、死者は20万人になるんじゃが・・・まぁ、今日日の事じゃけぇ、10分の1として考えても、患者数は120万人、死者は2万人に達するんじゃった。


 その混乱に乗じて、中国共産党が、彼是と口実を付けて介入し、巧みに取り入って雁字搦めにして、香港と同じ様に取り込んで仕舞ぉちょったじゃろぉ。



 蔡英文総統、中国共産党から、儂の愛する台湾や儂の友人達を護ってくださって有難う御座います。心から感謝して居ります。」 



 儂は、若い頃、伯父の経営する建設会社の重機オペレータとして、台湾の高雄市へ、一年足らずの短い間じゃったが暮らし、中華料理の弟子入りをしたり、新高山(玉山)に登ったり、親しい友人も出来て、本当に良くして戴き、第二の故郷どころか、子供達の行く末が定まったら、高雄市へ戻って料理人として働き、最後は台湾の土に還りたいと思ぉちょるぐらいじゃった。



 その台湾が、中国共産党なんぞに取り込まれたら、はぁお先真っ暗よね。・・・良かった良かった。



 とは言え、チャイナウィルスとの闘いは始まったばっかりじゃけぇ、台湾の方々には、このまま気を抜かずに、気を引き締めて行って戴きたいんじゃった。



 如何せん、『隙有らば・・・』と、中国共産党が虎視眈々と狙ぉちょるけぇ・・・日本だって、いつ寝首を掻かれるか分らんのんじゃった。


 だいたいにして、今回の「マスク不足の件」で、皆よぉ分かった筈なんじゃが・・・。


 『中国残留日本人孤児を養育してくれた心温かな人々の国』と言う幻想は微塵ほども持っちゃぁいけんじゃろぉ・・・。


 チャイナウィルスパンデミックが、武漢市で最初に発生した時に、自分の所の備蓄用マスクをプレゼントした自治体があったらしいが・・・。


 危機意識も国際常識も持ち合わせちょらん大バカ者じゃ・・・「日本人の馬鹿が付く御人好し」と、中国人に笑われよるかと思ぉたら、腹が立つ以上に恥ずかしゅぅ成るわ。


 地震とか水害の援助物資を送るのならいざ知らず、「伝染病」である・・・いつ飛び火して来るか分らんのに、備蓄用のマスクをホイホイと惜し気も無くプレゼントしてどぉすんじゃ‼・・・考えが甘過ぎて甘過ぎて・・・それに、そもそも税金を使ぉて備蓄しちょるんじゃろ・・・「勝手に遣るなよ‼」と、言いたいんじゃった。


 挙句の果ては、「困った時に助けて戴いたので、恩返しの為にマスクを贈ります」と、中国共産党プロパガンダに利用されちょる始末じゃった。


 いつも言いよる事じゃが、「国や自治体の一番大切な仕事は、国民や住民の命と健康を守る事。二番目が財産を守る事」なんじゃけぇ、自分の所の国民や住民の命を脅かす事に成って迄、他所のくにに良い顔をするなんぞは下の下じゃし、それに気付かんかったんじゃったらこう僕としての資質と心掛けに欠けちょるとしか言い様が無いんじゃった。


 中国は、武漢市でチャイナウィルスパンデミックが発生するや、マスクの輸出を禁止し、旅行に来ていたと称する中国人が、国への土産にすると称して、日本中のドラッグストアや量販店でマスクを買い漁って、日本のマスク不足に拍車を掛けたんじゃった。


 そして、国内の感染が落ち着きを見せると、相手の足元を見て、以前の5倍、10倍の価格で売りつける。


 信頼できる友人の国ならば、こんなあからさまな事はせんし、出来んじゃろぉ・・・恥を知れ‼ 色々な意味で、中国との付き合いは、ほどほどにしちょくべきじゃろぉ・・・10年計画くらいで、中国への依存度を、現在の三分の一くらいまでに下げたんがえぇねぇ。


 それと、中国は、お金持ちの国に成ったんじゃけぇ、円借款とか清算して返して貰ぉて、生産工場とか在るなら、今の内に売り飛ばして、他所の国に移転する方が、利用され続けた挙句に巧妙に全てを取り込まれるよりは得策じゃと思うんじゃった。



 まぁ、好きにすりゃぁえぇけど・・・。



コロナ対策に関するメルケル首相の演説を聞く家族(2020.3.18) 此方より寸借



 ドイツでは、極右団体への取り締まりが、これまで以上に加速しているらしぃんじゃが・・・。



 この背景には、極右による暴力の増加だけでなく、コロナの影響で人種差別が横行し、極右政党の認知が上昇している事が在るらしぃんじゃった。






 2020年 04月 11日 のブログ記事で、『人の心が荒廃して来ると、家庭・職場・社会・国と、あらゆる場所や場面で関係が壊れて「争い」が生まれ、弱い立場の者ほど、辛い思いを強いられるんじゃった。』と語り、新型コロナウィルス感染症よりも、それによって引き起こされる、人々の不安やストレスからくる心の荒廃の方が恐ろしい事を訴えたんじゃった。



 EUを牽引してきたドイツで、排外主義がさらに高まれば、ヨーロッパ全域で「自由な社会」が後退しかねないし、極右政党や右翼団体が勢力を伸ばしてくる下地が作られて来ることが予想されるんじゃった。 



 「チャイナウィルスパンデミック」以降、中国共産党が行っている独裁的な強権政治が容認されて理想とされたり、自由主義を掲げる西側諸国が、自国の利益や保身を優先する事が当たり前に成ったり、世界中で極右政党や右翼団体が勢力を伸ばして台頭したり・・・。



 「チャイナウィルスパンデミック以降に、そんな無秩序で、混沌とした世界が訪れる事に、儂は大きな恐怖を感じるんじゃった。



 何故なら、これ等の事が連鎖して行けば、儂が感じちょる、『最悪のシナリオ』に確実に繋がって行くけぇじゃった。・・・アジアの片隅より