『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

遅れ馳せ乍ら・・・『ブラムリーのジャム』




 先日のブログ記事で言いよった、『ブラムリーのジャム』じゃけど、よぉよぉ今朝、発送出来ました。



 ジャム自体は、林檎が届いた10月23日(水曜日)の夜から、10月24日(木曜日)霜降の昼までに、炊き上げて瓶詰も終わっちょったんじゃけど、それ以後は、あれやこれやと仕事が忙しかったり、野暮用も多いぃて、張り付けるラベルの作成や、ラベル張りが済んじょらんかって、送れんかったんでした。



 原価程度の額とは言ぅても、代金を戴く以上は、保健所から指定された内容を記載したラベルを張る事は必須条件じゃし、また、今日日は、アレルギーを起こす要素もあるけぇ、使用した全ての食材を明記する必要が有るけぇ、「ラベル張り」は重要な作業なんじゃった。



 これが、意外と結構、手間が掛かるんよ(笑)






 で、・・・ 今回、「ブラムリー」をベースに炊き上げたジャムは3種類・・・



 『ブラムリーのジャム』(写真左)と、『バーモントジャム』(写真中央)と、『魅惑のピアニストに捧げる第六弾・ビリーホリディのLeftAlone』(写真右)の3種類です。



 以前、娘から、「何でジャムの写真をアップすんのに、いっっも、わざわざPCをバックにして撮るん⤴❓」と、指摘されたんじゃが・・・



 儂は、意外と綺麗好きで、60前のオジサンの部屋としちゃぁ、片付いちょる方じゃと思うんじゃが、如何せん極狭(7.5畳)の部屋じゃけぇ、家具とかが幅を利かせちょって、写真で映えるスペースも無ぁし、一々物を移動する気にも成らんし、手っ取り早よぉ写真を撮れる場所と言やぁ、常に片付いちょる、事務机のPCの前と言う結果になるんじゃった。



 その部屋で、60前の足の不自由なオジサンと、23歳の物の分らん知的障碍者の長男と二人で暮らしちょるんじゃが・・・。



 昨年の4月から、長男と暮らし始めた時、物が増えて収納に困る様になったけぇ、お気に入りのシングルベットをジモシーに0円で出品し、大きな洋服箪笥を購入した。



 一応、引っ越しとかも検討して転居を考えちょるんじゃが、民間の賃貸住宅じゃと、60前の足の不自由なオジサンと、23歳の物の分らん知的障碍者の長男と二人暮らしじゃと、何かかにかと理由を付けて、鄭重に断られるんじゃった。



 市営住宅とかに応募しても、利便性の高い物件は倍率(300倍を超える物件も在る)が高ぉて、まぁ当たらん・・・。



 『狭いながらも楽しい我が家』・・・交通の便もえぇし、狭いけぇ立ち上がらんでも、要る物に直ぐ手が届く・・・10年近ぉ住んじょると、近隣に親しくしてくれる知人も増えて、散歩しよると「土師さ~ぁん‼・・・」と、離れた所からも声を掛けて戴く・・・有難い事じゃ・・・『住めば都』



 そんなこんなで、未だに此処に居るんじゃった。



 また、余談が長ぉなって仕舞ぉたねぇ(笑)



『ブラムリーのジャム』
 
 
 
 長野県の小布施町に在る『小布施屋』さん「ブラムリー」(料理用の青いリンゴ)を、白双糖と、日本三景・安芸の宮島の南側に位置する宮浦の湧水だけで12時間かけて炊き上げました。



 儂は、ジャムを炊く場合、ワインや蜂蜜を大量に使いますが、このジャムは、小さなお子さんも食べる事を想定し、敢えて、他の食材を使いませんでした。



 離乳食としても、安心して食していただけます。



『バーモントジャム』



 『小布施屋』さんの「ブラムリー」(料理用の青いリンゴ)を、白ワイン(サントリー・登美2012)で6時間炊き上げ、広島県瀬戸田産の檸檬の果汁、江田島の蜂蜜、白双糖、シナモンスティックを投入して、宮浦の湧水を加え乍ら更に3時間炊いて行き、最後に百姓の塩で味を調えて仕上げました。



 リンゴと蜂蜜を使う事から、ハウスのバーモントカレーのイメージで、安易に『バーモントジャム』としたんじゃが、アメリカ合衆国バーモント州にやぁ、健康のためにリンゴ酢とハチミツを使った料理がよく食べられる習慣は有るらしぃんじゃが、リンゴと蜂蜜を使ぉたカレーライスは無いし、抑々、リンゴ酢じゃし・・・



 農業の盛んな地域で、林檎の産地で有り、養蜂業も盛んで、林檎ジャムを蜂蜜で炊き上げよるそうなんじゃが、単に「アップルジャム」と呼び、『バーモントジャム』とは呼ばんらしいんじゃった。



 儂的にゃぁ、シンプルな『ブラムリーのジャム』の方が好みじゃけど、まぁまぁ好いジャムに仕上がっちょります。



『魅惑のピアニストに捧げる第六弾・ビリーホリディのLeftalone』



 広島県瀬戸田町産の、有機農法によって育てられた、檸檬とライムを炊き上げたジャム(紅茶に落とす専用のジャム・酸っぱ苦く、とてもじゃぁ無いが、そのままでは食するのに適さない)に、7割程度の『バーモントジャム』を加えて、「MIXジャム」を炊いたんじゃった。



 香りが独特で、割と口当たりが好い・・・甘味や旨みも深い・・・じゃが、酸味が強ぉて苦みも在って、妙に口に残る、妙な苦みと香り・・・
 
 
 美味いと言えば旨い・・・不味いと言えば不味い・・・。



 たぶん、10人の内、9人は不味いと言うかも知れんのんじゃが・・・。



 じゃが、100人の内、たった一人の誰かが、「こんなに美味しいのは初めて食べたと、喜んでくれる方が嬉しいし、儂は、そぉ言う「作品」を目指しちょる。



 じゃけぇ、儂が造るモノは十人向きせん。



 今回の「MIXジャム」も、そがいな「作品」じゃが・・・



 『これで仕上がりじゃ』と、思ぉた時、何でかは分らんのんじゃが、儂が一番好きなジャズのナンバー、『Leftalone』が脳裏に流れた・・・。



 それで、このネーミングにしたんじゃった。・・・深い意味は無い。




 1959年の春、ビリー・ホリデイは、サンフランシスコへ向かう飛行機で、7時間にも及ぶフライト中、マル・ウォルドロンと語り合いながら、この歌詞を書いた。



 ビリー・ホリデイの伴奏者としても知られていたマル・ウォルドロンが、この詩に曲を付けビリー・ホリデイもこの曲を気に入り、屡々ステージでも歌いよったらしぃんじゃが、其れから間もない1959年7月17日の朝、44年の生涯を閉じたため、残念ながらビリー自身の録音は残されちょらんのんじゃった。



 ビリー・ホリデイに強くリスペクトし、ビリーの後継者とも評価された、アビー・リンカーンLeftaloneYouTubeに在ったけぇ、先ずは、此方を聴いて戴きたい。



Abbey Lincoln - Left Alone



 『魅惑のピアニストに捧げるジャム』のシリーズも今回で第六弾になった。



 以前、娘から、「父さん、魅惑のピアニストって誰なん?」と、質問された。



 他の方からも、何度か問われた事もある。 



 特に、特定の誰かが居る訳じゃぁない。



 特定の誰かに食べて欲しゅぅて炊いた訳でも無い。



 以前、知り合いの友人の奥さんの誕生日に、リップサービスとおふざけを兼ねて、その時炊いちょったMIXジャムに、『魅惑のピアニストに捧げる〇〇〇〇』と名付けて贈った。



 儂は、ネーミングが気に入って仕舞ぉて、毎月のジャムを炊く時に、試作品として作るMIXジャムに、その味に見合った曲名を添えてジャムのネームにしよるんじゃった。



 それに、チビで、デブで、ハゲの、足の不自由な、下品な60前のオジサンから、思いを込めて炊き上げたジャムを贈られたら困るじゃろぉ(笑)



 黒猫の話じゃと、明日の夕方にゃぁ届くそぉです。



 送料込みで、3個で2000円にしました。



 本真を言ぅと、ジャム毎に単価に差が有るんじゃけど、「どんぶり勘定」の一律料金にしました。



 何個か余分も有るけぇ、追加注文される方が居られたらメールで知らせてくれんさい。



 はぁ、明日から11月じゃねぇ・・・



 朝晩の冷え込みも強ぉなってきたけぇ、風邪をひかんよぉにしんさいよ。・・・アジアの片隅より