被災地から届いた林檎
「ブラムリー」料理用の青いリンゴ 写真はジャム用の訳あり品です
今朝、林檎が届いた。
長野県の小布施町に在る『小布施屋』さんに依頼した、「ブラムリー」(料理用の青いリンゴ)じゃった。
実は、注文したんは、10月11日(金曜日)じゃったんじゃが・・・
注文する時、『台風の影響で、なんぼか遅れるかも知れんのぉ・・・』とは思いよったんじゃが、流石に、今日に成るとは思わんかったんじゃった。
去年の10月10日のブログ記事「10月のジャム 」で書いた通り、例年じゃと、10月10日のジャムは、「巨峰と其の他の葡萄のジャム」じゃったんじゃが、毎年、激安で葡萄を提供(出来上がったジャムの一割と交換)して呉れよる、儂の友人で、三原市久井町で、有機農法を実践しよる前くんが、去年の7月6日の豪雨により被災して仕舞ぉて、彼の葡萄園もかなりの被害を被った為、何種類かの林檎のジャムを炊いたんじゃった。
今年は、前くんの所の葡萄は、例年以上の豊作で、今年の10月10日のジャムは、「巨峰と其の他の葡萄のジャム」を炊いたんじゃった。
じゃが、去年炊いた「ブラムリーのジャム」が、非常に好評で、「今年も炊いて欲しい」との依頼の声が多かったけぇ、追加で炊く事にしたんじゃった。
迂闊じゃったよ・・・もう一日、早ぉぅ注文しちょったら、通常通り、2~3日で届いちょったじゃろぉし、台風19号で千曲川が氾濫して、小布施町も甚大な被害が発生しちょる中で、小布施屋さんの皆さんも、大変な状況に居られるじゃろぉに、遅れ馳せ乍らでも、丁寧に梱包して送り届けてくださった事を思うと、胸が切のぉ成るんじゃった。
届けられた青リンゴを、一個々々手に取って、『嗚呼、アンタも、あの雨風に、耐えたんかいのぉ・・・』と、思ぉて布巾で磨きよったら、『美味しいジャムに炊き上げるど‼』と、言う思いも尚更に強ぉなったんじゃった。(台風が来る前に収穫されちょった可能性が高いんじゃが・・・)
今日、昨年7月の西日本豪雨で被災し、不通が続いていたJR芸備線の三次~狩留家間(48・2キロ)が、約1年3カ月ぶりに運転を再開し、これでJR西日本の被災路線すべてが復旧したと言うニュースが報じられたんじゃった。
未だに、広島県内の彼方此方で、去年の7月豪雨で崩れたと思われる山肌が露わになっちょるんを見掛ける。
広島県内でも、未だ被災してから通常の生活を取り戻せちょられん被災者も多いぃんじゃろう。
今回の台風19号の被害からの復興は、今、始まったばっかりじゃ・・・。
儂にゃぁ、「心中、御察し致します。まずは健康が一番の宝ですけぇ、身体を労わって、広島じゃぁ「時間も薬の内」とも言いますんで、無理をされん様に、過ごされてください。」と、被災された方に声を掛けて、林檎を買うぐらいの事しか出来んのんじゃけど・・・。
後は、「一日も早く復興が成し遂げられて、人々に平穏が訪れます様に・・・」と、願い祈ることしか出来んのんじゃけど・・・
誰か彼かが、各々の立場や状況で、無理せず出来る事を、手助けし続けりゃぁ、完全なる復興を成し遂げられると信じちょるんじゃった。
『儂は日本人の底力を信じちょる』
青リンゴを、一個々々手に取って、布巾で磨きながら、そがぁな事を思いよった。・・・アジアの片隅より