『祈昌の世迷言』・・・アジアの片隅より

離島と本土を繋ぐ日本最小の『暁橋』のたもとから、娘と善き隣人に届けます。

次男飯・・・その③




 今日は水曜日で、中央市場が臨時休市日(臨時とは言っても、週休2日制を維持する為、通常の水曜日は休みに成る)じゃけぇ、割烹料理店の仕事は夕方からじゃけぇ、朝から内科と整形外科で診察を受けて薬を貰ぉたら、取り分けて用事も無いけぇ、次男の部屋へ行って、家政夫さんをしたんじゃった。



 先週と同様、割と片付いちょるけぇ、洗濯ものを洗濯機に任せると、洗濯が終わるまでの間、冷蔵庫とか部屋の備品のチェックをして買い物に出掛けた。



 今朝方は晴れちょったんじゃが、北風が強ぉて、段々曇り空になってきよって薄ら寒いけぇ、「鍋」でも作る事にしたんじゃった。



 近所のスーパーで、食材を見繕ぉて、「もつ鍋」を炊く事にした。



 適当に食材を買い揃えると部屋へ戻ったんじゃが、未だ、洗濯は終わっちょらんかった。



 手を洗うと、直ぐに作り始める。



 割烹料理店とかで作るんと違ぉて、出汁も市販の即席のヤツを使うけぇ、手っ取り早い。



 刻んだ食材をどんどん放り込む。



 ものの5分で出来上がる。



 後は煮込みながら灰汁を取るくらいのもんじゃけぇ、楽なもんじゃ・・・その割に、豪勢に見えるけぇ、鍋料理が一番えぇねぇ。



 そぉこぉしよったら、洗濯機のブザーがなった。



 電磁調理器の火力を弱にして、洗濯物を干しにベランダへ急ぐ・・・干しよると、通行人の伯母さんとか御婦人とかと目が合うけぇ、自然と「こんにちは♪」と挨拶をして仕舞う。(一階のマンションじゃぁ有り勝ちな光景じゃろぉが、田舎育ちの習性じゃろぉか・・・近所の方は、たぶん儂が住人じゃと思ぉちょってじゃろぉ・・・)



 大した量じゃぁないけぇ、すぐに干し終わる。



 その間に、えぇ感じに炊き上がっちょったけぇ、写真を撮った。



 餅が好きじゃけぇ、「鍋」と名の付くモノには、餅か餅巾着を入れるのが定番になっちょる。



 夏場と違ぉて、作り置きしちょっても、料理がいたむ事が無いけぇ、この時期からは安心なんじゃった。



 米も2合仕掛けちょったけぇ、帰って来たら適当に食べるじゃろぉ・・・。



 片付けをして、次男の部屋を後にした。・・・滞在時間は、1時間ほど・・・。



 
桜を見る会」4月13日・新宿御苑にて  此方より寸借



 帰宅してテレビを点けると、未だ晩秋じゃと言うのに、来年の春の話をしよる人等が居る。(『鬼が笑う』とは言ぅんじゃが・・・)



 国会の話である。



 ゴタゴタ、ガヤガヤ揉めるけぇ、来年の春の「桜を見る会」は中止にすると言う話しなんじゃが・・・



 まぁ、総理も総理なんじゃが・・・



 彼是と重箱の隅をつついて、よぉも難癖を付ける為のネタを探すモンじゃと、野党には感心するんじゃった。



 『誰を呼んだじゃ招待したじゃとか、ゴシップ雑誌に任しちょきゃぁえぇのに・・・』と、素朴に思ぉた。



 災害におぉて困窮しちょる被災者の救済とか、外交じゃの経済じゃの、もっと重大で急を要する問題は山積しちょるじゃろぉに・・・



 鬼の首でも獲った様などや顔で、激高して論じる様な問題とは思えんのんじゃが・・・国会なんじゃけぇ。



 『与党も野党も、先行きは暗いのぉ・・・』と、思いながら、テレビを消したんじゃった。・・・アジアの片隅より