駐車場のオリーブ
愛でられず 露に枯れ落つ 橄欖果(かんらんか)
※橄欖果とは、オリーブの実の異称です
駄句である
今日は午前中に仕事を終え、時間が在ったけぇ、LECT広島へ買い物に行ったんじゃった。
駐車場の植え込みのオリーブに、黒く小さな実がなっちょるんが目に留まった。
近付いて見てみると、小指の先くらいの小さな実が、沢山生っちょった。
LECT広島の駐車場の植え込みには、至る所にオリーブが植えて在るんじゃが、実が生っちょるんは、この木だけみたいじゃった。
農業を営む友人から、オリーブは、別の種類の花粉を使って交配させないと、実が大きくならないと聞いた気がするが、定かじゃぁない・・・実が小さいのは、単独種だけしか植えられちょらんけぇなんか、元々が実が小さい品種じゃけぇなんかは、儂にゃぁ分らんのんじゃった。
未だ、緑色の実も在ったが、殆どが完熟して、漆黒に輝いちょったが、既に盛りを過ぎて萎んで仕舞ぉて、干し葡萄みたいにシワシワになっちょるんも、よぉけ在ったんじゃった。
『実はこまい(広島弁・小さい)んじゃが、完熟しちょるけぇ、塩漬けにしたら、えぇのが出来るんじゃろぉがのぉ・・・』と、思ぉた。(根が卑しいけぇ、何でも食べる事に結び付けて仕舞う)
少し前に、通販で購入したオリーブは、1㎏が5千円じゃったのを思い出した。
『摘み取って集めたら、1㎏以上は有るじゃろぉがのぉ・・・勿体無いのぉ・・・』と、思ぉた。(根が卑しいけぇ、何でも金に換算して仕舞う)
オリーブの実は、強烈な苦みや渋味が在るけぇ、生じゃと、余程のモノ好き(儂の事か⁈)しか食べんじゃろぉし、鳥さえ啄ばまん。(渋柿より渋い)
『このまま朽ちて行くんかのぉ・・・』と、思いながら、北風に吹かれるオリーブを見詰めながら、少し淋しい気持ちに成ったんじゃった。・・・アジアの片隅より